2018 Fiscal Year Research-status Report
Research on prosthetics and training method to improve physical activity of upper limb deficient children
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18K17890
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
藤原 清香 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (20648521)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 運動用義手 |
Outline of Annual Research Achievements |
幼稚園・保育園場面の他、小学校などの義務教育課程において、鉄棒運動やマット・跳び箱運動といった両手を必要とする粗大運動が組み込まれており、上肢欠損児はこうした授業やプログラムへの参加のためには、義手の活用が有用である可能性がある。 2018年度は上肢欠損児の罹患側上肢の解剖学的特徴を、身体所見と共に超音波診断装置およびレントゲン撮影の結果を用いて明らかにすることを目指した。実際に健常者の左右差に比較し、上肢欠損児で手関節以遠の欠損児の前腕においては、形状としては正常と考えられた前腕骨の形成異常や、前腕の筋肉においても形成異常をみとめた。上肢欠損児はその成長過程において、環境的な要因から欠損側上肢の成長障害が生じている可能性がある。 これを踏まえた運動用義手の製作を行い、義務教育課程で直面する両手動作を要する粗大運動に安全に義手を活用できることを目指した。 そして両上肢を活用する運動を実際に実施し、欠損側上肢機能にどのような影響を与えるかを評価・解析する。 今後は必要な義手の仕様および訓練方法を明らかにする。そして本研究では上肢欠損児における運動用義手装着による身体活動性向上を目指し、その意義と目的に対し医学的裏付けを行い、理想的な運動用義手の要件を明らかにし、これを踏まえた訓練方法や義手ソケットの形状を含めた製作方法の提案と部品の開発を行った。今後はこの開発部品の強度試験や使用したうえでの動作解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
2018度は共同購入した超音波診断装置を用いて、上肢形成不全児の欠損側上肢の解剖学的特徴について評価を行った。また診療において行っているレントゲン検査結果を調査し、上肢形成不全児に前腕骨および上腕骨の評価を行った。以上から、先天性上肢形成不全児の骨・筋肉などの解剖学的な特徴について明らかにした。 また、上肢欠損児の運動用手先具の部品のデザインとその開発を行った。海外製の既存部品の形状も参考に、日本における就学年齢前後の小児に適した形状とデザインとして試作品を完成させた。強度試験を実施し、安全に使用が可能で、運動実施を容易にすると考えている。
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Strategy for Future Research Activity |
今年度は上肢欠損児と非欠損児のなわとび運動における上肢の健側患側の動作解析を進める。三次元動作解析装置を使用して、上肢欠損児の運動に義手が与える影響を評価する。具体的には両手を活用する運動として代表的な「なわとび」を実施し、上肢の身体・運動の動作の比較と評価を行う。具体的には断端に合った各種形状のソケットおよび運動に適した運動用義手手先具(TRS社製High Skip Ropes 図2)が取り付けられる義手を製作し、これを使用した訓練を行う。これにより運動用義手の求められる機能と有用性を明らかにすることを目指す。 今後は対象児のリクルートを行い、実際の上肢形成不全児でのなわとび動作の評価を実施していく方針である。
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Research Products
(35 results)