2021 Fiscal Year Annual Research Report
Manipulation of sleep dynamics using noninvasive brain stimulation
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18K17891
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
岸 哲史 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 助教 (70748946)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 睡眠 / 非侵襲的脳刺激 |
Outline of Annual Research Achievements |
睡眠は健康の基盤を成すが、その実体は、睡眠段階と呼ばれる複数の状態が遷移を繰り返す動的で複雑な現象である。本研究では、睡眠中の脳の状態遷移現象に着目した、非侵襲的脳刺激法による睡眠動態制御手法を開発することを目的とする。
2021年度は、新型コロナウイルス感染症感染拡大対策のため、宿泊を伴う睡眠実験の遂行が困難な状況にあった。そのため、感染対策を講じながら、昼寝を対象とした実験の遂行に切り替え、研究を行った。被験者は健常若年者とした。睡眠の測定は、米国睡眠医学会による国際標準法に従い、脳波、眼電図、筋電図、心電図などの生体信号を記録した。
分析の結果、睡眠中に特定の周波数の非侵襲的脳刺激を行うことにより、Sham刺激時と比較して、主観的睡眠の質に加えて客観的睡眠の質が向上する可能性があることが示唆された。また、効果には若干の個人差が確認され、今後、提示刺激の個別最適化が課題となることが示唆された。
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Research Products
(3 results)