2018 Fiscal Year Research-status Report
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18K17896
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
岩見 雅人 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50634698)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 注意 / 内的焦点 / 外的焦点 / 運動協調 / パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
3次元動作解析装置やセンサデバイスの開発と発展によって、動作中の関節角度や加速度などのデータを簡易的・定量的に取得することが可能となっている。しかし,運動学習の際に身体内部(姿勢や関節角度など)へ注意を向ける『内的焦点(Internal focus)』が学習効果を低下させるとの警鐘も鳴らされており、学習時に動作情報を安易にフィードバックすべきではないとの指摘がされている.先行研究においても、内的焦点がパフォーマンスに及ぼす影響について多くの報告がなされているが、どのような注意付けが「どの部分(関節)の動きに」「どのような」影響を与えているか、運動協調性の観点から検討した研究はない。本研究課題では、内的焦点および外的焦点が運動パフォーマンスおよび運動協調性に及ぼす影響を、注意の向け方や注意対象、そしてスキルレベルの相違から検討することを目的とする。 初年度では、ゴルフのパッティング課題を用いて、内的・外的焦点化の課題条件を設定した学習実験を実施した。実験は順調に進められ、当初予定した半数の被験者のデータを取得したが、実験の進行に伴い、プロトコルや実験条件の設定を変更する必要が出てきた。そのため、現在は実験を一時中断し、実験の課題条件やターゲット設定について再検討している。一方で、ゴルフのパッティング課題とは異なる動作課題を用いた実験計画も進めており、予備実験を実施して、今後の本実験に向けて着手している状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
注意の内的・外的焦点化を組み入れた学習実験を実施したが、課題の難易度およびターゲット設定条件について再検討する必要性が出てきた。そのため、現在は実験を一時中断し、実験条件などの再検討をしている段階である。 さらに、前述の実験と同時進行で、異なる動作課題を用いた実験計画を進めており、予備実験を実施して現在は計測方法や課題条件についての調整を行なっている。
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Strategy for Future Research Activity |
中断している実験の条件設定を再検討し、実験を再開できる環境を整える。また、同時進行で実施している実験の計測方法および課題条件についても、予備実験を重ねて本実験へ向けた調整作業を進める。実験環境が整いしだい、順次実験を開始してデータ収集・解析作業に入り、研究成果としてまとめていく。
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Causes of Carryover |
当初の実験計画では、購入予定の地面反力計を用いた実験課題を実施する予定であったが、実施中の実験条件を再検討する必要性が出てきた。そのため、地面反力計の購入を見合わせ次年度に繰り越すこととした。
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