2020 Fiscal Year Research-status Report
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18K17896
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Research Institution | Tokyo University of Agriculture and Technology |
Principal Investigator |
岩見 雅人 東京農工大学, 工学(系)研究科(研究院), 助教 (50634698)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 内的・外的焦点化 / 注意配分 / 運動協調性 / 運動パフォーマンス |
Outline of Annual Research Achievements |
3次元動作解析装置やセンサデバイスの開発と発展によって、動作中の関節角度や加速度などのデータを簡易的・定量的に取得することが可能となっている。しかし,運動学習の際に身体内部(姿勢や関節角度など)へ注意を向ける『内的焦点(Internal focus)』が学習効果を低下させるとの警鐘も鳴らされており、学習時に動作情報を安易にフィードバックすべきではないとの指摘がされている.先行研究においても、内的焦点がパフォーマンスに及ぼす影響について多くの報告がなされているが、どのような注意付けが「どの部分(関節)の動きに」「どのような」影響を与えているか、運動協調性の観点から検討した研究はない。本研究課題では、内的焦点および外的焦点が運動パフォーマンスおよび運動協調性に及ぼす影響を、注意の向け方や注意対象、そしてスキルレベルの相違から検討することを目的とする。これまでに、ゴルフのパッティング課題を用いて、内的・外的焦点化の課題条件を設定した学習実験を実施した。実験は順調に進められ、当初予定した半数の被験者のデータを取得し解析も終了し、今回得られたデータは国際学会(ヴァーチャル開催)にて成果発表することができた。今後も新たなデータ取得や解析を進めていくが、新型コロナウイルス感染症による研究活動の制限が続いており、緊急事態宣言の解除等を待って実験を再開していく予定である。また、実験方法について修正が必要な点も明らかとなったため、その点も改善・改良をしていく。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルス感染症拡大のため、予定していた実験計画が中止となり、また不要不急の外出自粛等の影響によって被験者の募集ができていない状態が続いている。可能な範囲で実験装置のセッティングを実施しており、被験者募集や実験準備が整いしだい、順次実験や解析を進めていく。
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Strategy for Future Research Activity |
今後、緊急事態宣言が解消され、研究活動(学生のリクルート)の制限が緩和され次第、直ちに実験ができる状態を整えている。併せて、研究施設および被験者への感染症予防対策を含め、速やかに被験者募集、実験再開できる環境を整えていく。今後の進捗状況を見極めつつ、国内外の学会での成果発表や論文化に向けて準備を進めていく。
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Causes of Carryover |
購入予定物品について、実験計画の変更に伴い年度内の購入・納入が難しくなったため。研究活動再開後、実験計画を再調整して購入する予定である。また成果発表を予定していた学会等の多くが中止・延期となったため、その支出についても翌年度使用分として申請した。
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