2018 Fiscal Year Research-status Report
活動的な通勤による糖尿病発症予防の効果推計に関する前向きコホート研究
Project/Area Number |
18K17925
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
本田 貴紀 九州大学, 医学研究院, 助教 (30773353)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 疫学 / 前向きコホート研究 / 糖尿病 / 通勤 / 身体活動 |
Outline of Annual Research Achievements |
定期的運動が糖尿病の予防に有効であることは広く知られているが、特に中年期の勤労世代では運動を実施する余暇時間や環境を確保できないといった理由から、運動を習慣づけることは必ずしも容易でない。そこで、徒歩や自転車などの身体活動量の高い通勤手段、すなわち活動的な通勤(Active commuting)が注目されている。 本研究課題では、地域住民を対象としたコホート研究(久山町研究)の成績を用い、活発な通勤手段による糖尿病発症抑制効果を検証することを目的とした。はじめに1988年に久山町循環器病予防健診に参加した40-64歳の住民約1300人を前向きに追跡し、通勤形態(徒歩・自転車・自動車等)の違いがその後の糖尿病発症に与える影響について解析を行う予定である。つぎに、直近の健診調査の結果にこの関連を当てはめることで、活動的な通勤を地域に導入した場合にどの程度糖尿病発症を抑制しうるか、集団レベルでの将来推計を行う。 2018年度は、1988年の久山町住民健診成績および問診結果から、当時の町民の通勤形態についてデータの整備を行った。さらに通勤形態ならびにその他の共変量を含む解析用データベースを作成した。また、2018年度にも継続して対象地域の住民健診を実施した。現在は同町における1988年と最近の通勤形態を比較するため、2017-18年度の健診成績のデータベース化を進めている。また、我が国における通勤形態の実態について文献調査を行っている最中である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初予定していた1988年度の通勤形態に関するデータの見直しが完了し、前向き研究のベースラインデータを整備した。また、研究室内外の産業医らと打ち合わせを行い、勤労者における一般的な健康管理について情報収集を行った。
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Strategy for Future Research Activity |
2019年度からは、1988年(ベースライン)時点の通勤形態とその後の糖尿病発症の関連について解析を行う予定である。解析結果については糖尿病内科医を含む研究室スタッフらと討議する。また、研究成績をより一般化するため、全国における通勤方法や通勤距離・時間について、現在文献調査を行っている。必要に応じてウェブ調査を計画する。
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Causes of Carryover |
2018年度中に住民健診を実施するためのアルバイト雇用費を計上していたが、費用が予定よりも少なく済んだ。次年度以降の追跡調査にかかる人件費・謝金として使用する予定である。
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Research Products
(19 results)
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[Presentation] Serum NT-proBNP level is a useful biomarker for future dementia in a general Japanese elderly population: the Hisayama Study2018
Author(s)
Nagata T, Ohara T, Honda T, Sakata S, Hata J, Hirakawa Y, Yoshida D, Shibata M , Ide T, Tsutsui H, Ninomiya T
Organizer
American Heart Association 2018 Scientific Sessions
Int'l Joint Research
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[Presentation] N-terminal pro-B-type natriuretic peptide and risk of dementia in a general Japanese elderly population: the Hisayama Study2018
Author(s)
Nagata T, Ohara T, Hata J, Sakata S, Furuta Y, Yoshida D, Honda T, Hirakawa Y, Ide T, Kanba S, Kitazono T, Tsutsui H, Ninomiya T.
Organizer
第83回日本循環器学会学術集会
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