2022 Fiscal Year Research-status Report
潜水反射試験により示される自律神経機能は加齢の影響を受け、血圧と関連するか?
Project/Area Number |
18K17939
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
小西 真幸 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (10711187)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 潜水反射試験 / 自律神経機能 / 血圧 / 徐脈 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルスの影響により、2021年度に引き続き2022年度の実験も全て中止となった。そのため、新規データを得ることができなかった。そこで、2022年度もこれまでに得られているデータを詳細に解析した。 自律神経機能はヒトの生命活動の維持に重要な役割を担っている。特に自律神経機能は血圧調節機能を有し、自律神経機能の乱れは高血圧症発症の危険因子である。高血圧症の一次予防のためには、自律神経機能の評価方法を確立させることが重要である。そこで本研究では、簡便に実施可能な潜水反射試験を用い、交感神経機能と副交感神経機能を同時に評価する方法を模索している。 これまでに40~80歳の男女57名のデータを解析し、潜水反射試験中の心拍・血圧応答の違いにより対象者を分類した。心拍応答では、48名が潜水反射試験中に徐脈を示したが、9名は徐脈を示さなかった。また血圧応答では、39名は潜水反射試験中に「血圧が増加」、7名は「血圧に明確な変化なし」、11名は「血圧が低下」に分類された。 血圧応答の分類において、それぞれの集団の年齢(平均値±標準偏差)は、59±10歳、57±12歳、63±10歳であった。その他、体組成および最大酸素摂取量に集団間に差は見られなかった。また、それぞれの集団の潜水反射試験中の最長R-R間隔は、1397±538、1573±630、1300±308 msであった。今後さらにデータを収集し、集団の特徴を明らかにすべく詳細に分析を進める。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
新型コロナウイルスの影響により、2022年度は実験が全て中止となったため、解析が中心となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2023年度も新型コロナウイルスの状況を注視しつつも、対象者の安全に最大限留意し、実験を再開する予定である。連携先の早稲田大学と密に連絡を取り、データの収集と解析を進める。
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Causes of Carryover |
2022年度は新型コロナウイルスの影響によりすべての実験が中止となったため、次年度使用額が生じた。2023年度は新型コロナウイルスの状況を踏まえ、順次実験を再開する予定である。
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Research Products
(1 results)