2019 Fiscal Year Research-status Report
高齢期のストレス対処力SOCを高めるスポーツライフの質・量に関する実証研究
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18K17959
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
門間 貴史 筑波大学, 体育系, 助教 (10795420)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 首尾一貫感覚 / 運動・スポーツ / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者の首尾一貫感覚(SOC)を高める運動・スポーツ活動の具体的内容を、性別・年齢層別に明らかにすることである。今年度は研究1「SOCを高める運動・スポーツの種目および活動形態」についてのフォローアップ調査をおこなった。前年度のベースライン調査に引き続きフォローアップ調査に参加した者は239名であった。ベースライン・フォローアップのデータを突合し、運動・スポーツ活動の活動形態に着目してSOCとの縦断的関係を検討した結果、男性において、ベースライン時のSOCの高さを調整したうえでも、他者との運動・スポーツ活動を行っている者の方がそうでない者よりも有意に1年後のSOCが高いことが示された。これは、前年度に報告した横断面における解析とほぼ同様の結果であった。今後さらなる解析を進め、論文投稿に向けて成果をまとめる。 また、研究2「SOCを高める運動・スポーツの強度、頻度、時間」についてのベースラインの調査・測定を実施し、152名からデータを収集した。データは整備をおこない、次年度のフォローアップ調査・測定のデータと突合し解析する準備を整えた。解析は、次年度秋ごろに実施予定のフォローアップ調査・測定のデータ収集後におこなう。ベースライン調査・測定の参加者あてに案内状を送付し、参加希望者に対して今年度と同様の流れで自記式質問紙調査、3軸加速度計による測定、および体力・認知機能測定をおこなう。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度計画していたとおり、研究1「SOCを高める運動・スポーツの種目・活動形態」のフォローアップ調査・測定、および研究2「SOCを高める運動・スポーツの強度、頻度、時間」を行い、データ収集および整備を完了している。また、研究1については解析もおおむね終了しており、論文投稿の準備を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は、研究2「SOCを高める運動・スポーツの強度、頻度、時間」のフォローアップの調査・測定を行う。調査内容は今年度実施したベースラインの調査・測定と同様のものである。今年度の参加者には、継続的に調査を実施する研究的意義や参加者本人へのメリットを強調し、フォローアップ率の向上に努める。 また、雇用予定の研究補助員の協力のもと、研究1、研究2の解析を行い、できるだけ早期に研究成果を公表できるよう努める。
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Causes of Carryover |
「人件費・謝金」について、研究補助員の雇用が予定より短い期間となったため、使用額が少なくなった。差額分は、次年度に研究を推進するための研究補助員の雇用費、および研究2で用いる3軸加速度計(アクチグラフ)の追加購入費用に割り当てる。
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Research Products
(15 results)