2021 Fiscal Year Annual Research Report
Empirical study on the quality and quantity of sports life to enhance Sense of coherence in older adults
Project/Area Number |
18K17959
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
門間 貴史 筑波大学, 体育系, 助教 (10795420)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 首尾一貫感覚 / 運動・スポーツ / 高齢者 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、高齢者の首尾一貫感覚(SOC)を高める運動・スポーツ活動の具体的内容を、性別・年齢層別に明らかにすることであった。 研究1「SOCを高める運動・スポーツの種目および活動形態」では、運動・スポーツ活動種目や活動形態(一人で実施、他者と実施)に着目してSOCとの縦断的関係を検討した。その結果、男性において、ベースライン時の年齢、教育歴、世帯構成、既往歴、仕事の有無、認知機能、SOCを調整したうえでも、他者との運動・スポーツ活動を行っていると、1年後にSOCが有意に向上していた。一方で、一人での運動・スポーツ活動については、1年後にSOCの向上を認めなかった。また、女性においては、いずれの運動・スポーツ活動も1年後のSOCと有意な関係を認めなかった。 研究2「SOCを高める運動・スポーツの強度、頻度、時間」では、3軸加速度計と活動日誌を用いて、1週間、測定・調査を行った。活動日誌から運動・スポーツ活動を行っていた時刻を抽出し、活動強度、頻度、時間の観点からデータを集計した。解析の結果、性別・年齢層にかかわらず、3軸加速度計によって測定した運動・スポーツ活動については、強度、頻度、時間いずれもSOCと有意な関係を認めなかった。 したがって、高齢男性において、SOCの向上には、他者と一緒に運動・スポーツ活動を行うことが重要であり、活動の強度、頻度、時間の違いは寄与しない可能性が示唆された。
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Research Products
(12 results)