2018 Fiscal Year Research-status Report
嚥下モニターを用いた、至適嚥下調整食提供システムの探索
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18K17989
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Research Institution | Kawasaki University of Medical Welfare |
Principal Investigator |
永見 慎輔 川崎医療福祉大学, 医療技術学部, 助教 (60744042)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | 咀嚼・嚥下 / 呼吸 / 医工学 |
Outline of Annual Research Achievements |
非侵襲的嚥下モニタ法を用い嚥下-呼吸協調を評価し、明らかな嚥下障害が無い患者でも嚥下の前後に吸気が生じる異常パターン(I-SW/SW-I)の頻回出現がCOPD増悪予測因子であると報告した。既報で対象となった京都大学医学部附属病院に通院中のCOPD患者65名について初回評価後3年後の予後は14名が死亡・頻回増悪・通院不能/在宅移行など予後不良であった。さらに追跡不能例を除き再評価候補は46名。うち同意を得た25名で再評価を行った。初回評価時のI-SW/SW-I出現頻度は、3年後予後不良患者で有意に高く、協調異常陽性(出現頻度25%以上)例が有意に多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
慢性閉塞性肺疾患に限定されているが、嚥下時の吸息頻度に加え、肺生理学的視点と発声発語器官の運動学的視点から検証を進めている。上記については、一定の見解が得られた。特に肺機能と嚥下機能の関連については、重要なデータが得られている。
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Strategy for Future Research Activity |
嚥下モニターで得られた、検査食別の嚥下前後の吸息頻度と肺機能、発声発語器官の機能との関連を検証する。また、嚥下調整食別の嚥下動態を比較することにより、嚥下動態の差異を明らかにする。また、データ検討の後に、介入の方向性を再考する。 データ測定は計画通り終了したため、解析後は速やかに国政的に影響力のある学術誌に論文投稿する。
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Causes of Carryover |
国際学会に参加予定であったが、業務との兼合いで調整が着かず不参加とした。31年度9月19日~21日に開催されるヨーロッパ嚥下医学会にて、「呼吸と嚥下の整合性」に関連する情報収集および討論を予定している。また、頭頚部の姿位調整等に使用する物品購入を検討している。
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Research Products
(2 results)