2018 Fiscal Year Research-status Report
Associations between cognitive activity in a sitting position and cognitive function among physically frail older adults
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18K17995
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Research Institution | National Center for Geriatrics and Gerontology |
Principal Investigator |
栗田 智史 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター, 老年学・社会科学研究センター, 研究員 (00803298)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2020-03-31
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Keywords | 座位行動 / 知的活動 / 認知機能 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、座位で行われる知的活動(以下、知的座位活動)に着目して認知機能との関連を調べ、高齢者の認知機能に保護的に作用する座位活動を検討することを目的に、知的座位活動を評価する質問票の作成、ならびに知的座位活動 (時間・内容)と認知機能との関連性の検討を行う。 本年度は、質問票作成の研究では先行研究の精査ならびに研究協力者との意見交換を通じて質問票の素案を作成し、地域在住高齢者21名に予備調査を行い、受けた意見をもとに修正を加えて質問票を完成させた。知的座位活動の項目は(1)車を運転する、(2)デスクワーク全般の仕事、(3)本、新聞などの読書、(4)日記、家計簿の記録、書き物、(5)クロスワードパズル、数独、脳トレ、(6)ボードゲーム、カードゲーム、将棋、囲碁、麻雀、(7)パソコン、スマートフォンの使用、(8)絵画工作活動の8項目とし、非知的座位活動として(1)電車、バス、車での座っての移動、(2)食事、(3)テレビ、ビデオ、DVDの視聴、(4)知人とのおしゃべりの4項目と合わせて平均的な1週間の行う日数と1日あたりの実施時間を回答することで、1週間の総座位時間と知的座位活動時間を集計できる形式にした。 質問票の信頼性・妥当性を検証するためのデータ収集は他のデータ収集と同時に行い、所属研究室で実施の機能健診に参加した高齢者91名に質問票の回答、7日間の生活記録表の記録と加速度計の装着を依頼した。調査完了者は76名で、次年度以降にデータクリーニング、統計解析を行う。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
1年目に計画していた知的座位活動を評価する質問票作成のためのデータ収集や活動量ならびに認知機能評価は実施できた。
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Strategy for Future Research Activity |
今後は、知的座位活動を評価する質問票の信頼性、妥当性を確認するための解析を行う。続けて、認知機能のフォローアップ評価を行い、知的座位活動と認知機能の関連性ならびに知的座位活動を評価する質問票の予測妥当性を検討する。
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Causes of Carryover |
対象者への謝金ならびにデータ入力に関わる人件費の手続きが遅れたため。また、学術的情報収集のため学会参加を中止したため。
当研究の成果発表および関連する学術的情報収集のため学会参加旅費や、オープンアクセス化に係る費用を含めた論文投稿費用として使用する。
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