2021 Fiscal Year Annual Research Report
Illuminant Estimation Under Multiple Colored Lighting Using Color Lines
Project/Area Number |
18K18080
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Research Institution | Osaka Institute of Technology |
Principal Investigator |
神納 貴生 大阪工業大学, 情報科学部, 講師 (10636070)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 照明色推定 / 照明光分離 / 固有画像 / ColorLine / CNN |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度では,これまでに作成したデータセットを利用して本研究課題に関する成果をまとめ,国際会議や論文誌へ投稿した.単一画像からの固有画像推定とColorLineとCNNを用いた照明色推定について説明する. まず,単一画像からの固有画像推定では,本研究課題で開拓した照明色推定と既存の奥行き推定,照度推定を組み合わせることで単一の画像からそのシーンの固有画像を推定するフレームワークについて検討した.精度の検証には,去年度に作成した照明色推定用のデータセットを利用した.この研究成果は国際会議EUSIPCO'22へ投稿し,採択された.この研究は単一の画像から,照明光成分を推定し,照明光分離により固有画像を推定する.精度には照明色推定の精度が大きく影響するため,本研究課題の成果が大きく貢献している.また,複雑な照明環境の単一画像から固有画像を推定できるため,これはCG分野に対して大きく貢献できる. ColorLineとCNNを用いた照明色推定では,縦横16分割したブロックごとのColorLineを入力とし,CNNを利用して単色または2色の照明色を推定可能な手法を検討した.これは本研究課題で検証したColorLineと照明色の関係性をCNNに落とし込んだものである.この研究成果は電子情報通信学会の英文誌へ投稿し,採録された.この研究については,まだまだ試験的な部分が多いため,学習アプローチや入力するColorLineの調整により,さらなる精度向上が見込める.基礎研究となる学習アプローチに頼らない推定手法でさらなる知見を蓄え,それを学習に組み込み検証することを繰り返し,効果的かつ効率的に改良し,実用化に向けて今後も取り組む.
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