2020 Fiscal Year Research-status Report
熱帯林ガバナンスにおけるエリートキャプチャーの類型化および緩和方策の検討
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18K18235
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
大田 真彦 九州工業大学, 教養教育院, 准教授 (80752279)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | エリートキャプチャー / 熱帯林ガバナンス |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウィルスにより海外調査が不可能であったため、事例研究のメタ分析を中心に研究を進めた。昨年度と異なり地域を限定せず、”forest” AND “elite”の用語で、Scopusにて検索を行った。2021年1月段階で162の文献が分析対象となり、これらの一部に対し、「エリート」がどのように定義されているか、そして、どのような利益がエリート層に不当に多く配分されていると報告されているかの分析を行った。 裕福・高学歴な世帯、意思決定機関のメンバー、政治家、伝統的権威(首長など)、高カースト世帯などがエリート層として分析されていた。利益の種類について、「林産物・林地の使用量ないし使用する機会」に関する文献が最も多かった。「林産物・林地の使用に関する権利やクオータの割り当て権」および「コミュニティ林業ファンドからの収益」に関する文献がそれに次いだ。他方、一定数の文献では、どのような利益がどのようにキャプチャーされているかの情報は曖昧であった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
新型コロナウィルスの影響により、海外調査を実施できなかった。また、事例研究メタ分析も、当初の想定より遅れている。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウィルスの状況を注視しながら、2021年度内の現地調査の可能性を検討する。また、事例研究メタ分析について、2020年度に行った作業を進め、論文投稿の目処を立てる。
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Causes of Carryover |
2020年度に予定していた海外調査を実施できなかったため。2021年度に、新型コロナウィルスの状況に応じて、調査を検討し、支出を行う予定である。
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