2019 Fiscal Year Research-status Report
The Transformation of the Religious Consciousness Under the British Mandate in Palestine: Comparison between the Pan-Islamist Discourses and the Popular Folklore.
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18K18246
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Research Institution | Ritsumeikan University |
Principal Investigator |
金城 美幸 立命館大学, 総合心理学部, 非常勤講師 (80632215)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | パレスチナ / 民衆文化 / イスラーム / ユダヤ教 / 民族運動 |
Outline of Annual Research Achievements |
今年度の研究実績としては、パレスチナで汎イスラーム的言説が展開する舞台となったエルサレムという都市の周辺の村々において、イスラエル建国以前にどのような民衆の生活や宗教観があったのかについて焦点を当てて分析した。 調査方法としては、2019年9月に現地調査を行い、エルサレムの中心に最も近いパレスチナ人村落であるリフター村の元住民たち(難民たち)が設立した村民協会を訪問し、当時の資料収集や、元住民たちへの聞き取りを行った。また、それ以前に収集していたオーラルヒストリーの分析を行った。特に分析の焦点としたのは、以下の二点である。1点目は、リフター村にはアラブ諸国出身のユダヤ教徒たちと、医療や商業の面で交流があったことから、イスラエル建国を境として、リフター村においてユダヤ教徒との関係性にどのような変化が生じたかについて分析を進めた。2点目に、リフター村からは後のパレスチナ民族運動の指導部のメンバーが登場したように、イスラエル建国以前のパレスチナ社会の民族運動の指導者たちとの交流があった。その交流が具体的にはどのようなものだったのかを昭にできるよう、現地調査や資料の読み込みを進めた。 また、これらの研究成果の発表のために、 "Palestinian Popular Identities in Lifta"というタイトルで、国際カンファレンスでの英語報告を行い、パレスチナ/イスラエル研究の諸分野で第1戦で活躍する研究者たちからのフィードバックをもらう機会を得た。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
パレスチナ村落での民衆文化の分析に、予想以上の時間を擁しており、その分汎イスラーム的言説の分析に遅れが生じている。また、年度末にコロナ・ウィルス感染拡大への対応が生じ、家族のケアが必要になったことにより、研究時間の確保が難しくなった。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナ・ウィルスの感染拡大のために、現地調査が行えない可能性が生じてきた。他方、現地の研究者たちが、オンラインでの会議ツールを利用した研究会・セミナーを行っているので、そうした会議で研究者たちとのネットワークを広げ、オンラインでも研究活動を進められるよう対策をとっていきたい。
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Research Products
(4 results)