2021 Fiscal Year Research-status Report
インド北東部多民族社会の日常が有する言説化したグローバル問題に対するレジリエンス
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18K18254
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
浅田 晴久 奈良女子大学, 人文科学系, 准教授 (20713051)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | インド / アッサム州 / 新型コロナウイルス / 遠隔会議システム / レジリエンス |
Outline of Annual Research Achievements |
令和3年度も前年度に引き続き、新型コロナウイルスの影響により研究対象地域を訪問することがかなわず、研究計画を遂行することが困難であった。特にインドは、2021年4月から5月にかけて新型コロナウイルスが全国的に猛威を振るい、1日あたりの新規感染者数が40万人、死者数も4000人を超えるほど、一時は絶望的な状況に陥った。対象地域のアッサム州でも状況はほとんど同じであったため、研究対象地域を訪問することはまったく不可能であった。 そこで、今年度はオンライン会議を主催して、カウンターパートのゴウハティ大学地理学科と交流を図ることにした。学生の授業も兼ねていたため、奈良女子大学から27名、ゴウハティ大学から33名、教員4名が参加し、Zoomを用いた交流会を実施した。コロナ禍をどのように過ごしたか、日本とインドの状況を共有した。当日の模様は、奈良女子大学文学部研究教育年報に報告した。 現地調査を行うことができなかった分、夏季と春季に時間的余裕が得られたため、日本語論文2本と英語論文1本を執筆した。また、本課題とは別に進行中のプロジェクト(総合地球環境学研究所実践プロジェクト「大気浄化、公衆衛生および持続可能な農業を目指す学際研究」)は、コロナ禍においても、インドにおいてアンケート調査やオンライン・インタビューなどが実施できたため、こちらのプロジェクトと本課題を関連付けて、インド西部・パンジャーブ州の食糧生産と、インド東部・アッサム州の農村社会変化の関係を明らかにすることも検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昨年度に引き続き、今年度も新型コロナウイルスの影響で海外出張が不可能になり、現地で調査・打ち合わせ等を行うとしていた当初の計画を大幅に変更せざるを得なかった。これまでに収集した資料を元に論文を執筆したが、現地のカウンターパートとのやり取りが限られていた。
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Strategy for Future Research Activity |
幸いなことに、新型コロナウイルスの影響は徐々に収まってきており、2022年4月時点で、インド国内は屋外でのマスク着用義務も撤廃されている。日本とインドの往来も、ワクチン3回接種、PCR検査陰性証明さえあれば、制限は緩和されている。そこで、科研費をさらに1年延長して、次年度は調査地への渡航を実現するつもりである。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルスの影響により、科研費を延長するため。
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[Presentation] Public perception of air pollution and stubble burning;a cross-sectional survey study in Punjab, India2021
Author(s)
Yang Zhesi, Kayo Ueda, Tomohiro Umemura, Kazunari Ohnishi, Hiroaki Terasaki, Yutaka Matsumi, Tomoki Nakayama, Rumiko Murao, Haruhisa Asada, Takahiro Sato, Sachiko Hayshida
Organizer
第62回大気環境学会年会
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