2019 Fiscal Year Research-status Report
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18K18262
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
杉山 隆一 東京大学, 東洋文化研究所, 特任研究員 (70788570)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2021-03-31
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Keywords | イラン / 聖地・聖廟 / シーア派 / マシュハド / ゴム / 宗教寄進 |
Outline of Annual Research Achievements |
2019年度は11月に再度現地イランに出張し、前年同様マシュハド、テヘラン、ゴムにて資料調査を行った。主に、イマーム・レザー廟図書館ならびに付属の文書館(マシュハド)、議会図書館(テヘラン)、マルアシー図書館(ゴム)等に赴き、初年度に入手できなかった19世紀末から20世紀にかけての写本、刊本、文書史料の収集を行った。関連する写本や刊本に関しては主要なものの複写を取得できたが、まだいくつか入手できていないものがある。加えて今回は一番手薄となっている20世紀以降の文書史料の精査と入手を重点的に行う予定であったが、関連しそうな文書が多数に上ったことなどがあり、複写申請ならびに入手については一部に留めざるを得なかった。また、現地の研究者からは最新の研究成果を紹介してもらい、一部本科研のテーマに合致する論考や書籍については、複写あるいは購入を行った。なお、計画に含めていたイギリスでの史料調査に関しては、年度末に行う予定であったが、2~3月に多くの予定が入ったことや、コロナウイルスにより3月期の海外渡航が困難になったため、断念せざるを得なかった。 これまでに取得した史料の読解と分析も併せて進めた。その成果については、2月にシンガポール国立大学で開催された宗教寄進の国際シンポジウムにて報告する機会を与えていただいた。このシンポジウムにおいて、近現代におけるイマーム・レザー廟への宗教寄進と同廟の変容に関する報告を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
国外での史料調査について、イラン議会図書館所蔵の関連史料の精査・入手が十分な形では進められておらず、また英国での調査も断念せざるを得なかったため、必要であると考えられる一部の資料についてはなお入手できていない。また、これまでに入手できた史料についても、分量が予想より多くなったこと、また授業等で思うように時間が確保できなかったため、読解と分析が未だやや不十分な状況にある。
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Strategy for Future Research Activity |
コロナウィルス関連で先行きが不透明な状況にあるが、可能であれば国外調査を行ってさらなる史料の収集に努めたい。また、これまでに収集した史料群の読解と分析を進めるとともに、読解・分析がある程度済んでいる史料に基づく形での成果の公表を行うべく尽力していきたい。
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Causes of Carryover |
今年度に予定していたイギリスでの史料調査がコロナウイルスの関連で不可能となったため。この出張は状況が改善すれば2020年度に実施する予定である。
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Research Products
(5 results)