2022 Fiscal Year Research-status Report
Authenticity of the local confectioneries and the development of rural tourism: Perspective from the comparison of Japan and France.
Project/Area Number |
18K18277
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
森崎 美穂子 帝京大学, 外国語学部, 准教授 (60812708)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 京菓子 / 地域的取引 / 栗 / アルデシュ県 / フランス / 文化政策 / テロワール産品 / ツーリズム振興 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究課題は、テロワール産品を通じた地域農業と農村の振興について、日本とフランスを比較することで、持続的発展に資する理論モデルを構築することを目的としている。 2022年度は、前年度に引き続き、文化政策の中に郷土の食文化であるアルデシュ栗(AOP) を位置づけているフランスのアルデシュ県にかかわる調査を行った。フランスの全国栗生産者組合会長のヒアリング調査を実施できたことで、 地域振興の活動の中核を担う行政組織と地域経済団体(公共部門と民間部門)との活動の共通の議題が観光振興であることが確認できた。また国内では、京菓子のフードシステムを分析することで、観光によって伝統的システムが変容していることを地域的取引理論を援用して明らかにし、紀要で報告を行った。また本研究課題のテーマである郷土菓子について、フランスのリヨン市で開催された「WASHOKU」(一か月に及ぶ日本食発信イベント:リヨン市と在リヨン日本領事事務所ほか自治体等の主催)で、インバウンドに絡めた郷土菓子の紹介セミナーを担当した。このような海外でのセミナー等での登壇も成果報告の一つとしても有意義であったと考えられる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究期間の延長によって、調査、論文投稿などを行うことができたため。
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Strategy for Future Research Activity |
最終年度は、本研究課題で得られた結果について、日仏のアクター間のコーディネーションの比較、コンヴァンシオン理論やアクターネットワーク理論、価値付けの理論、地域的取引論を援用し、国際ジャーナルに論文を投稿する。
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Causes of Carryover |
2022年度は、当該助成金からの支出ではなく、国際共同研究加速基金(国際共同研究強化(A)からの支出による活動が多かったため。
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Research Products
(4 results)