2020 Fiscal Year Research-status Report
A Research on Human Resource Development for Entrepreneurs in the Tourism Sector
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18K18287
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Research Institution | Kanagawa University |
Principal Investigator |
崔 瑛 神奈川大学, 国際日本学部, 准教授 (60635770)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | 地域資源活用 / 新商品開発 / お土産 / 起業家教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
2020年度は,観光・ホスピタリティ分野の起業家教育・支援に関する国内外の文献・資料を収集し,観光分野の起業家教育に関わる理論的体系を構築するための作業を行った。国内外の教育実践事例,Entrepreneurship in Tourism and Hospitality ,Entrepreneurial Learningに関する研究事例を収集し,まとめる作業を行ってきた。一方で,静岡市産学交流センター(B-nest)の「静岡おみやプロジェクト」のケーススタディを通して,観光分野のなかでも,お土産の商品開発に特化した教育内容に対する参加者の評価,参加者が抱える課題,プロジェクトによる変化を分析した。当該プロジェクトは,静岡市の外郭団体によって地元企業や起業家を対象に実施される教育・支援の仕組みであり,年間を通してプロダクトを開発する内容で構成される。10年以上教育・支援を続けてきている。当該プロジェクトの参加者が抱えている課題を把握し,プロジェクト後の変化要因を明らかにしたことで,新商品開発の支援や起業家教育プログラムを構築する際のポイントを整理できた。 他方,2020年10月から11月までに,中小企業庁のホームページに掲載されている起業家教育の協力事業者(事業内容が観光産業分野に近い人や機関)に対するアンケート調査を実施し,今まで実施してきた国内の観光分野関連の起業家教育の内容や実施状況,教育担当者の考え方(教育における優先順位,観光分野に特化した起業家教育の必要性)等を把握した。この調査を行ったことで,起業家教育の実践者とのネットワークを構築できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
現在は,収集してきた文献や資料のレビュー結果をまとめている。教育プログラムの企画・実践のために必要となる資料収集は現在も続けている。実施済みの起業家教育の協力事業者(事業内容が観光産業分野に近い人や機関)へのアンケートデータは,計画した通りに分析作業を進めている。観光分野の起業家へのインタビューを実施するため,適切な人物を調べ,調査協力への依頼を行っており,2021年度内に完了する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
今までの研究成果の集大成として,学会等での報告・発表を行う予定である。2021年度内に,自治体や教育機関における起業家教育・支援の状況(観光分野関連)を把握するための調査実施を目指す。また,状況が許す限り,地方都市でのフィールドワークを行う計画である。
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Causes of Carryover |
2020年度は,新型コロナウイルス感染症蔓延のため,海外渡航が困難となり,その旅費に相当する費用を次年度に繰り越すことになった。未使用額は,2021年度実施予定の資料収集,調査実行のために使用する予定である。
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Research Products
(1 results)