2020 Fiscal Year Research-status Report
知的・発達障害をもつ若年層のDV予防教育プログラム開発
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18K18294
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
須賀 朋子 酪農学園大学, 農食環境学群, 准教授 (50743085)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2022-03-31
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Keywords | DV / 知的障害 / 発達障害 / 予防教育 / 高等部 |
Outline of Annual Research Achievements |
令和元年度までに行った、特別支援学校の教諭へのインタビュー調査と、知的・発達障害高等支援学校での「DV予防教育プログラム」の介入授業の結果を、日本セーフティープロモーション学会の実践研究(査読あり)に「知的障害や発達障害をもつ高校生へのDV予防教育の挑戦」という題目で投稿し、2020年10月の13巻2号に掲載された。 特別支援学校の教諭へのインタビュー調査から明らかになったことで重要ことは、知的・発達障害がある高校生が、公園の障害者トイレで性被害に遭うことが多いことから、警察や地域住民が公園のトイレの見廻りが大切であることを論文のなかで強調した。 また、高等支援学校の生徒たちにDV予防教育の授業を行った結果、授業を受けて良かったと思っている生徒が、思わなかった生徒より、有意に高かった。しかし、実際に、暴力を受けたら、誰かに相談できる生徒は57.2%にとどまった。その他の生徒は、暴力を受けても、相談はためらう状態であることから、知的・発達障害がある生徒への予防教育は粘り強く行うことの必要性があることを論文に明記した。 今年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、特別支援学校中学部への介入研究ができなかったため、新型コロナウイルス感染症で、自宅待機を余儀なくされたことによって増えている、日本のDVやデートDVの対応策を、英語論文にまとめて、海外ジャーナルのViolence and Genderに投稿し、受理され、掲載された。また、著書として、かりん舎から、「面前DV、虐待被害者の叫び」を出版した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
令和2年度は、知的・発達障害をもつ中学生へのDV予防教育の介入研究を行う予定であったが、新型コロナウイルス感染拡大で、学校の休校などが起こったため、教育現場への出張授業が不可能であった。 前年度までに介入研究を終わらせた、高等部の介入結果は、論文にまとめ、国内のジャーナルに掲載されたことは良かった。中学部への介入研究ができなかったため、その代わりに、新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言が発令され、自宅待機になったために発生しているDVやデートDVの日本の状況を、英語論文にまとめて、海外のジャーナルに投稿し、受理され、掲載された。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルス感染拡大が続いているため、特別支援学校中学部への介入研究を1年、送らせるために、研究延長申請を行った。しかし、令和3年度も新型コロナウイルス感染拡大の影響で中学部が、介入研究を行わせてくれるかどうか、未定である。 そのため、海外の新型コロナウイルス渦のなかでのデートDVの状況を、海外ジャーナルを読み込み、海外の状況や方法をまとめ、日本のレビュー論文に投稿することに切り替える予定である。 また、日本でも、新型コロナウイルス感染拡大渦で、女性がDVに苦しめられているため、本研究課題である若年女性に焦点をあてて、日本のデートDVと、その予防策の方法を、海外ジャーナルで発信をすることに切り替える予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染症拡大で、特別支援学校中学部での介入研究ができなかったため。
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Research Products
(5 results)