2021 Fiscal Year Research-status Report
知的・発達障害をもつ若年層のDV予防教育プログラム開発
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18K18294
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
須賀 朋子 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (50743085)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2023-03-31
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Keywords | 知的・発達障害 / 中学生 / 性犯罪 / 性暴力 / 生命 / 安全教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
新型コロナウイルス感染症の影響で、外出が制限されるなか、子どもたちの性暴力被害が増えてしまった。そこで文部科学省が2021年4月に「生命の安全教育」というパワーポイント資料を公表した。【幼児用】、【小学校低・中学年用】、【小学校高学年用】、【中学生用】、【高校生用】、【高校卒業直前、大学、一般用】の6種類になっている。そのなかの指摘で、特別支援を要する生徒には、障害特性に合わせて、改良をして使用することになっている。 そこで、日本セーフティープロモーション学会誌14(2)で、「生命の安全教育の大切さ:知的・発達障害をもつ中学生に焦点をあてて」という題目で、知的・発達障害をもつ中学生には、どのように改良をして、教材として利用すればよいかを論じた。そのなかで、知的・発達障害をもつ中学生には、障害の状態や特性、および発達の状態等に応じた個別指導を実施することが重要であることを述べた。また、「生命の安全教育の大切さ」は、通常の児童・生徒より、知的・発達障害のある児童・生徒に丁寧に実施することの大切さを指摘した。 アメリカやイギリスの研究結果では、通常の知能の児童・生徒より、知的・発達障害をもつ児童・生徒のほうが、子ども時代も成人後も、性犯罪や性暴力に巻き込まれることが圧倒的に多いことを示されている。そこで、日本でも、知的・発達障害をもつ児童・生徒への「生命の安全教育」として、性犯罪に巻き込まれないようにするための指導の重要性を論文のなかで論じた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
知的・発達特別支援学級(中等部)での、デートDV予防教育を予定していたが、新型コロナ感染防止で、介入研究ができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
新型コロナウイルスまん延防止のため延期になっている、知的・発達障害の特別支援学級、中等部での、デートDV予防教育の介入授業を実施し、どのような方法で教えると、効果的かを、検証し、学会発表または、投稿論文で発表をする。また、延長課題の最終年度として、特別支援学校の教員へのインタビュー調査結果、高等部への介入研究結果と、中等部への介入研究の結果を総括する。
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Causes of Carryover |
新型コロナウイルス感染拡大で、学会発表がオンライン参加になったため、旅費の必要がなくなった。
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Research Products
(2 results)