2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of DV prevention program for young people with intellectual and developmental disabilities.
Project/Area Number |
18K18294
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Research Institution | Rakuno Gakuen University |
Principal Investigator |
須賀 朋子 酪農学園大学, 農食環境学群, 教授 (50743085)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | DV予防教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度として、「中学保健ニュース」少年写真新聞社の新連載、中学校におけるDV予防教育に2回にわたり執筆をした。この「中学保健ニュース」は全国の中学校の養護教諭と特別支援学校の中等部の養護教諭にも送付され、読まれているものである。そこで知的特別支援学校や通級学級の教員が読んでくれることをイメージして執筆をした。1本目は2024年3月号で「中学校におけるDV予防教育 前編 DV予防プログラムの開発」と題して、DV予防プログラムの内容について説明をした。特に「お互いを大切にするってどういう関係?」では「不健康な関係」とは2人だけの世界になって恋愛を生活の中心にしてしまっている。外からの刺激を遮断しているので暴力などの良くないことが起きたときに助けを求めることが難しい、「健康的な関係」とは2人の関係以外にいろいろな人間関係に触れ合うなかで自分らしさをつくることができる、という部分を強調した。また暴力の種類の説明として身体的暴力、性暴力、精神的暴力、経済的暴力があることとその具体的内容を記した。また「暴力のサイクル」についても強調し、爆発期→ハネムーン期(謝る、優しくなる)→怒りの蓄積期→爆発期が繰り返されて被害者は逃げられなくなることを強調した。2024年4月号は「後編 中学生向けの授業について」と題して中学生へのDV予防教育の効果を記した。中学生はDV予防教育を受けることにより「関係性」についての理解が1か月後も持続して長期間にわたり理解が深まることを記述した。「威圧行為」に対する理解は1か月後には元に戻ってしまうことを記した。 研究期間の全体を通して特別支援学校・学級の先生方へのインタビュー調査、高等支援学校での介入研究、文部科学省の「生命の安全教育の大切さ」の教材分析を行い論文として発表した。
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