2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development of hands-on programmes that use plant factory to create community social interaction with a children-centred approach
Project/Area Number |
18K18312
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
今泉 博子 千葉大学, デザイン・リサーチ・インスティテュート, 助教 (20746656)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 街中植物工場 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度は、墨田区にて子どもを含む地域住民を対象とした植物工場の収穫・播種体験を実施し調査を行った。(1)毎月1回の地域食堂にてレタスの収穫・播種体験、(2)大学オープンスペースにてレタスの栽培・収穫体験という2種類の体験を実施した。 (1)について、定員あり事前申し込み制の地域食堂にて、レタスの収穫・播種体験ができるというものである。実施にあたり、初心者でも円滑に体験参加できるようにするための活動の流れを計画し、播種ツールを制作した。結果として、多くの親子が体験に参加し、食育の機会として価値のある体験となったことがわかった。一方で、地域食堂のため、基本的には食事目的の参加が主であり、参加数をこれ以上増やすことができず、収穫体験のみの価値を評価することは困難であった。 (2)について、(1)の結果をふまえ、レタスの収穫体験を主とした機会として実施することとした。年度末に大学オープンスペースにて地域住民を対象としたイベントが行われることに合わせて、有料のレタスの収穫とサンドイッチ調理体験を実施した。多数の子どもが積極的に参加し、収穫・調理・試食を楽しみ、親と会話する中で食育的な体験となったことがわかった。また、収穫体験に用いたレタスは平日参加可能な地域住民によって栽培を行うことができたが、こうした活動にも子どもが参加できるようにしていくことで、より子ども中心に地域交流を生み出す活動にしていけると考えられる。 研究期間全体を通した振り返りとして、コロナ禍によって当初の対象地であった宮城県での研究が続行できなくなってしまったが、その後墨田区を対象地としてテーマを継続することができた。体験プログラムについて、少人数が深く継続して関わるものと、多人数が気軽にイベント的に参加するものの2種を用意することで、意義のある持続可能な体験にできることが明らかとなった。
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Research Products
(1 results)