2023 Fiscal Year Annual Research Report
Toward a Convivial Design model with the Whanganui River, a legal person
Project/Area Number |
18K18315
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
稲村 徳州 九州大学, 芸術工学研究院, 助教 (70796458)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 身体的・生態模倣的手法の開発 / 川共生コミュニティとの関係構築 / 複数国の河川・水辺感に対する視座の拡張 / ポスト人間中心 / more than human (人間以上) |
Outline of Annual Research Achievements |
ワンガヌイ川、フィンランドの河川・島環境などの共生に関する調査を通じ、その世界観・視点・視座のありかたから着想をえた川と共生する身体的・生態模倣的手法を考案し、那珂川の生態系での活用方法をまとめた。これらの内容は世界デザイン会議にて発表・論文化した。これらの本研究を推進し、今後の研究へとつなげるべく Design for Social Innovation and Sustainability(DESIS) の支部(ラボ) DESIS-Qの共同発起人となった。DESISネットワークの研究会をDESIS-Qとして主催し、本研究を公開した。本研究の発表をきっかけに、伊・ミラノ工科大学Ezio Manzini 名誉教授より招待を受け、DESIS: Climate Conversationsに参画した。これらの研究公開活動からカナダ Emily Carr University of ART + Designの研究者来日について具体的計画等を協議している。また2019年度より参加している Sustainable Whanganui の情報を通じWhanganui Climate Forumの開催を知り、同フォーラム参画した。Te Ao Hou マラエ(集会場)にフォーラム参画者として議論に参加し・地域住民や研究者、カナダ原住民のリーダーと交流を行った。このことより、ワンガヌイ川流域にてマオリ的世界観( Te Ao Maori) に基づく川との共生環境、アート、デザイン、サイエンスを横断するコミュニティと良好な関係を構築し、今後の連携について検討を行った。コロナ禍のために難航していたリードコミュニティとの関係構築が可能になった。またオークランド図書館での調査では、研究図書員の協力を得て不足していた文献を補完した。またウェブサイト構築・物理・デジタルアーカイブ等を行った。
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