2023 Fiscal Year Annual Research Report
Understanding the research behavior of Chinese classics users and developing a cataloging and evaluation framework based on user tasks
Project/Area Number |
18K18329
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Research Institution | Japan Women's University |
Principal Investigator |
木村 麻衣子 日本女子大学, 文学部, 准教授 (30814024)
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Project Period (FY) |
2018-04-01 – 2024-03-31
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Keywords | 漢籍 / 利用者研究 / 情報行動 / 目録 / メタデータ |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究期間に得られた成果をもとに英語論文を執筆し英文誌に投稿した。査読者および編集者のコメントに基づき改稿を提出したが,研究期間内に掲載が決定せず,現在も査読中である。
研究期間内に,当初の研究計画として挙げていた,A)インタビュー調査,B)インタビュー結果の分析,C)漢籍利用者の利用者タスクの導出,D)漢籍書誌データ要素(=エレメント)の抽出,E)利用者タスクとエレメントのマッピング,F)追加的インタビュー調査,G)エレメント評価の試行を,いずれも達成することができた。さらに,研究遂行上の必要から,当初の計画には含まれなかった,IFLA LRMをもとにした本研究用のドメインモデルの開発も実施した。ドメインモデルは本研究でエレメントを整理する上で必須のものであったが,漢籍のメタデータに関連する別の研究にも,今後応用することが可能である。
当初の研究目的として挙げた,1)漢籍の利用者が,漢籍をどのように検索・入手・利用するのか,その研究行動を明らかにすること,2)漢籍利用者の利用者タスクを明らかにすることを通じて,特定の資料群の利用者タスクを明らかにするための手法を開発すること,3)解明した漢籍の利用者タスクをもとに,漢籍目録に記録される書誌事項の各要素と利用者タスクとの対応関係を明らかにすること,はいずれも達成された。利用者へのインタビュー調査の結果をもとに,利用タスクを明らかにし,利用者タスクとエレメントを対応づける手法は,本研究において独自に開発したものであり,他の資料群の研究にも応用できるものであると考える。
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