2019 Fiscal Year Research-status Report
Long-term careアウトカム質指標の開発:施設・在宅横断型指標の構築
Project/Area Number |
18K18446
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
五十嵐 歩 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (20595011)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福井 小紀子 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (40336532)
池崎 澄江 千葉大学, 大学院看護学研究科, 准教授 (60445202)
柏木 聖代 東京医科歯科大学, 大学院保健衛生学研究科, 教授 (80328088)
山本 則子 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (90280924)
成瀬 昂 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 講師 (90633173)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | ケアの質指標 / 長期ケア / 高齢者 / アウトカム / プロセス |
Outline of Annual Research Achievements |
研究2年目である2019年度は、2018年度に作成したlong-term careのアウトカム・プロセス質指標に関するデータベースを用いて在宅ケアを利用する高齢者を対象とする縦断調査を行った。調査対象は、居宅介護支援事業所、訪問看護事業所のサービスを利用する75歳以上の高齢者とその高齢者を担当する介護支援専門員および訪問看護師とした。アウトカム・プロセスの質指標の情報および対象者の特性の項目について、初回、1ヶ月後、3ヶ月の3時点で調査を行い、在宅ケアの質の実態と関連する要因について検討を行った。初回調査で1,418件、1ヶ月後調査で1,286件、3ヶ月後調査で629件の回答が得られた。訪問看護サービスの利用によるケアの質への関連を検討したところ、訪問看護の利用による日常的な活動の維持や排泄活動の維持等の指標への効果が示唆された。2020年度も調査を継続し、より長期的な質指標の変化と関連要因に関する検討を行う計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
質指標データベースを用いて、在宅におけるケアの質に関する縦断調査を実施した。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年度は、在宅ケアにおける調査結果に基づいてアウトカム・プロセス質指標を洗練させ、在宅ケアの質指標を完成させる。また、在宅ケアの質指標を改変して療養病床・介護施設におけるケアの質指標を作成し、療養病床・介護施設を対象とした縦断調査を実施する計画である。これらの結果を統合して日本のlong-term careに適した療養病床・施設・在宅横断型の質指標を作成し、さらに作成された高齢者データベースで定期的にデータ収集するシステムを検討する。
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Causes of Carryover |
2019年度は、調査の実施にかかる費用を当初の予定よりも抑えることができたため、使用額に余剰が生じた。2020年度の療養病床・介護施設での調査において計画時金額以上の費用が必要となることが想定されるため、余剰額を充てる計画である。
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Research Products
(4 results)