2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of an appropriate assessment method for the evaluation of 'well-being' elderly using the data of population-based cohort study.
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18K18447
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉村 典子 東京大学, 医学部附属病院, 特任教授 (60240355)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
村木 重之 東京大学, 医学部附属病院, 登録研究員 (40401070)
岡 敬之 東京大学, 医学部附属病院, 特任准教授 (60401064)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | well-being / 介護予防 / 高齢者の自立 / 危険因子 / アセスメント方法 |
Outline of Annual Research Achievements |
超高齢社会に突入したわが国において、高齢者ができるかぎり長期間住み慣れた地域で自活できるようにするために、長期追跡地域在住高齢者コホートの結果から、世界保健機構(WHO)がいう「well-being」を達成している高齢者の実態を明らかにするとともに、well-beingな高齢者の予後を追跡し、well-beingの持続に寄与する要因を解明し、well-being とそうでない高齢者を最も効率的に識別しうるアセスメント方法を開発することを最終目的とする。 本年度は、我々が2005年に開始した大規模住民コホートROAD (参加者3,040人(男性1,061人、女性1,979人)、平均年齢70.3歳、後期高齢者の割合43.7%)において、漁村コホート参加者を対象として、13年目の追跡調査として、既往歴、家族歴、投薬、生活習慣、運動、転倒、疼痛、日常生活活動度(ADL)、ボランティアなど社会的活動の有無などからなる400項目もの詳細な問診票調査、要介護者スクリーニングにも用いられる基本チェックリスト、ロコモ25問診票、栄養調査BDHQ、認知機能の評価指標としてのMini Mental State Examination (MMSE)、精神的健康の測定尺度としてWHO-5精神的健康状態表、QOLの評価指標としてのEQ5D、SF8などの調査を終了した。さらに、身体測定として、身長、体重、腹囲、血圧の測定を実施し、運動機能調査として筋量検査、握力測定、歩行速度測定、ロコモ度テストも実施している。画像検査として、骨密度検査、X線検査、MRI検査(脊椎、脳)を実施し、血液尿サンプルも採取した。さらに対象者の主観的自立度に関するインタビュー調査も実施した。追跡調査には漁村コホート対象者1,175人(男性380人、女性795人、平均年齢62.8歳(標準偏差13.1歳))が参加した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
令和元年の主たる目的であった15年目の追跡調査を実施し、漁村住民を対象として、検診を無事終了した。またROADスタディベースライン調査参加者で、その後の不参加者についても、漁村住民コホートにおいてできる限りその予後を把握し得た。これにより15年目の追跡調査は全て終了し、これらのデータリンケージを実施する準備が整った。来年度はデータリンケージ語のデータセットを用いて、本研究の目的である「well-being」を達成している高齢者の実態を明らかにするとともに、well-beingな高齢者の予後を追跡し、well-beingの持続に寄与する要因を解明し、well-being とそうでない高齢者を最も効率的に識別しうるアセスメント方法を開発する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
令和元年度は漁村コホートにおいて、べースライン調査時から最長15年めとなる追跡調査を実施しwell-beingな状態にある高齢者の予後を把握した。令和2年度において、山村と漁村コホート住民調査結果を統合し、well-beingな状態にある高齢者の予後データとのレコードリンケージを実施し、解析用データセットを完成する。さらにこの解析用データセットを未知いて、well-beingな状態にある高齢者の予後(死亡、要介護、疾病、フレイル、ロコモ、低栄養、認知障害、閉じこもりなど)を把握するとともに、well-beingを維持できている集団、改善を認めた集団、悪化を認めた集団を比較し、どのような要因がwell-being の経過に影響を及ぼしているのかを明らかにする。 これらのエビデンスを元に、高齢者のwell-beingアセスメントテストを開発する。簡便、低コストで、エビデンスに基づき、高感度に高齢者のwell-beingと将来の自立維持を予測しうるアセスメント方法の開発により、高齢者の自立を維持し、要支援・要介護への移行を遅らせ、健康寿命の延伸に寄与することを目指す。
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Causes of Carryover |
Well-beingの情報を含む追跡調査において、会場型検診が当初予定よりも順調に推移したため、次年度使用額が生じた。次年度はROADスタディ過去5年間のデータリンケージを行い、本研究の目的を達成すべくアセスメント方法の開発にあたる予定であり、次年度に使用する。本研究計画全体の進捗に変更はない。
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Research Products
(20 results)