2019 Fiscal Year Research-status Report
多分野融合グローバル型アプローチによる後期高齢者慢性浮腫管理用サポータの開発
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18K18449
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Research Institution | Kanazawa University |
Principal Investigator |
須釜 淳子 金沢大学, 新学術創成研究機構, 教授 (00203307)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
真田 弘美 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 教授 (50143920)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 看護理工学 / 慢性浮腫 / 心エコー |
Outline of Annual Research Achievements |
臨床調査を浮腫を有する慢性心不全患者を対象に行うこととした。まず、臨床研究組織を構築した。具体的には循環内科医師、循環内科病棟看護師に分担研究者としての参画を依頼し、承諾を得た。次に、所属大学の医学倫理審査委員会に研究計画書を提出し承認を得た。本調査で最も重要なことは、研究に参加する患者の安全を保障する、つまり下肢圧迫による心機能負荷を最小限にすることである。このため、循環器専門医の指導を受けて、圧迫による循環負荷を評価するパラメータの決定を行い、タブレット型超音波画像診断装置(SonoSite iViz、富士フィルム)の画像から抽出可能かを検討した。左心機能の評価指標は左室駆出率と左室内径短絡率とした。右心機能の評価指標はTricuspid annual plane systolic excursion (TAPSE)、Fractional area change (FAC)、Estimated right atrium pressureとした。表在静脈の機能指標は大伏在静脈還流量、深部末梢循環機能評価指標は、膝窩静脈ならびに動脈の血流量とした。タブレット型超音波画像診断装置にて、解析妥当な左室駆出率と左室内径短絡率を得るための画像所見の条件を決定した。左室内腔を最大限に描出するために、①心尖部が抽出されないこと、②腱索が抽出されないこと、③心室中隔、大動脈前壁を同じ高さに描出することを条件とした。TAPSEを得るためには、各心腔を最大限に描出することが必要であり、①三尖弁の弁尖に基準を合わせること、②心尖部方向への動きと同じ方向に基準を入れることを条件とした。FACを得るためには、①右室を最大面積で描出すること、②内膜面のトレースには乳頭筋ならびに肉柱を含めないことを条件とした。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
2020年2月に医学倫理審査員会から承認が下り、患者のリクルートを行う準備を始める予定で臨床調査に向けて調査協力者である大学院生の研修を計画していた。しかし、3月から新型コロナウイルス感染症が急速に拡大し、4月には全国に緊急事態宣言が発令され、本石川県は特定警戒都道府県に指定され、調査予定病院への立ち入りが禁止となった。
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Strategy for Future Research Activity |
2020年2月に医学倫理審査員会から承認が下り、患者のリクルートを行う準備を始める予定であった。しかし、3月から新型コロナウイルス感染症が急速に拡大し、4月には全国に緊急事態宣言が発令され、本石川県は特定警戒都道府県に指定され、調査予定病院への立ち入りが禁止となった。新型コロナ感染症の状況はいまだ余談を許さない状況であり、この状況が持続すれば、2020年度の臨床調査開始はさらに遅延することが見込まれる。臨床調査実施に向けて、調査施設における新型コロナウイルス感染症対策の動向の把握と関係性維持に努める。
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