2022 Fiscal Year Annual Research Report
Japanese-American Case Study on Visual Expression in the Post-Snowden Era
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18K18479
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Research Institution | Tokyo National University of Fine Arts and Music |
Principal Investigator |
山田 健二 東京藝術大学, 大学院映像研究科, 研究員 (80771899)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | ポスト・スノーデン時代 / 大量監視社会 / 社会運動における芸術表現 / ソーシャリー・エンゲイジド・アート / 映像芸術 / 映像論 / 現代美術 / メディア論 |
Outline of Annual Research Achievements |
2022年度はこれ迄行ってきた研究活動を総括し、研究発表や出版物として纏める為の活動を中心に行なった。又、2019年度末から広がる新型コロナウィルスによるパンデミックの影響で困難であった米国での調査や発表活動を再開した。 4月から9月迄、ニューヨーク市のイースト・ウィリアムズバーグにあるアーティスト・スタジオ施設iscp(インターナショナル・スタジオズ・アンド・キュレトリアル・プログラム)を拠点にアーティストや活動家へのインタビュー、犯罪予知システムやビック・データ・ポリシング、監視社会をテーマとした美術作品の2次資料の収集をリーンカーンセンター附属図書館とブルックリン公立図書館、コロンビア大学附属図書館に加えてe-fluxのライブラリで行った。又、iscpを拠点に実際に犯罪予知システムを使って予測されたホット・スポットの周辺で、ニューヨークを拠点とする大量監視社会研究について世界的に著名なジャーナリズムである「the Intercept_」に所属するフォト・ジャーナリスト7名とビデオ・シューティング・パフォーマンスを行い、フォトグラメトリー技術を使って撮影したビデオ・ファイルから生成した3Dモデルから作成した3Dアニメーションを、ニューヨーク市内の複合展示施設であるファイザー・ビルディングやiscpで研究成果とともに3度発表を行った。 帰国後は個々の一次資料や二次資料に加えインタビューの文字起こし資料や制作過程で得た記録から比較研究を行い、論考を4冊の著作として出版した。又、その内容や成果を慶應義塾ミュージアム・コモンズにて博士課程の学生と一般市民を対象に3度にわたって発表を行った。
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