2018 Fiscal Year Research-status Report
Unveiling "Hinglish" language in South Asia
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18K18499
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Research Institution | Tokyo University of Foreign Studies |
Principal Investigator |
萬宮 健策 東京外国語大学, 大学院総合国際学研究院, 准教授 (00403204)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | インド英語 / ヒングリッシュ / 言語学 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究の目的は、英語の一変種でありながら、その統語的・音韻的特徴が明らかでないインド英語の言語学的側面からの特徴を明らかにする点にある。具体的には、本件申請者の専門であるウルドゥー語(およびヒンディー語)との音韻・統語面における相互の影響を考慮しつつ、その特徴を明確にすることを目的とする。 初年度は、これまでに蓄積しているデータの、統語的にも分析可能なデジタル・コーパスデータベース化(プラットフォームの共通化)を進めた。ウェブサイトでの公開に向け、データ入力方法を見直したほか、検索結果の表示方法についても試行錯誤を重ね、最終的な出力方法を模索しているところである。 また、現地での語彙や文単位での新たなデータ収集に向けた打ち合わせ及び意見交換を行った。具体的には、シンガポール(2018年度夏季休暇中)およびインドのデリー(2018年度春期休暇中)への出張時に、今後の予定を確認した。 当初は初年度に実施予定だった、イラーハーバード(インド、ウッタル・プラデーシュ州主要都市)、ラホール(パキスタン、パンジャーブ州州都)を対象地域として、本件申請者が、蓄積しているデータをもとにした質問票を用意し、対面調査でそれに答えてもらう形で、新たな一次データ収集を行う、という予定は、現地事情(特にパキスタン国内の治安状況)や、現地での協力をお願いする予定だった方々との日程がどうしてもうまく合わなかったため、見送ることになった。現地との連絡は継続的に取れているため、第2年度以降に実施予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
概要でも触れたとおり、パキスタン国内の治安状況や、現地での協力者との日程調整がうまくできなかったことから、初年度に計画していた新たなデータ収集が実施できなかったことが、やや遅れている理由である。 その代わりに、構築されているデータの見直し及び検索結果の表示方法などを検討し、最終的なデータの公開に向けた準備を行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
初年度に実施できなかった、現地での新たなデータ収集を目的とした外国出張を中心とし、計画の立て直しを行う。その際、現地情報を参照しつつ、日程調整を行う予定である。 同時に、引き続き、収集済みデータおよび今後収集予定の言語データをいかに効果的に見せ、成果の公表につなげられるかを、検討していく。
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Causes of Carryover |
初年度に計画していた、パキスタンおよびインドでの現地調査が実施できなくなったため、関連経費を次年度に持ち越し使用することとした。
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Research Products
(2 results)