2019 Fiscal Year Research-status Report
ゲーミフィケーションを用いた地理・地学の学習支援に関する研究
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18K18548
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Research Institution | Geospatial Information Authority of Japan (Geography and Crustal Dynamics Research Center) |
Principal Investigator |
岩橋 純子 国土地理院(地理地殻活動研究センター), 地理情報解析研究室, 主任研究官 (90391698)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西岡 芳晴 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 研究グループ長 (20357700)
川畑 大作 国立研究開発法人産業技術総合研究所, 地質調査総合センター, 主任研究員 (40356853)
安藤 明伸 宮城教育大学, 教育学部, 教授 (60344743)
岡田 真介 東北大学, 災害科学国際研究所, 助教 (50626182)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 地理教育 / 地学教育 / コンピュータゲーム / ゲーム / Minecraft |
Outline of Annual Research Achievements |
平成30年3月、宮城教育大学附属中学校の中1理科の授業にMinecraftのゲームコンテンツを提供し、地域の古い地層の堆積環境について学ぶ研究授業を行った。令和元年度は、この後のアンケート調査等を通じて把握した改善点を元に、教材の修正を行い、ゲームを用いる場合/用いない場合に分けた比較実験の研究授業を3月に行う予定で準備を進めていた。しかし残念ながら、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う休校の影響で中止となった。 令和元年8月に行われた「女子中高生夏の学校」(国立女性教育会館)に、研究代表者が会員である日本地形学連合の実習に協力する形で実習を提供した。実習のテーマは地形と災害であり、地理院地図や配布資料を用いたレクチャーと、Minecraftを用いたゲームを行ってもらった。ゲームは、実際の地形や景観を模したバーチャルな仮想世界の上で適地を探して家を建ててもらうものである。7名の女子中高生が参加したが、Minecraftを日頃からよくプレイしている生徒、経験のない生徒など、スキルに差が大きかったものの、実習時間の中で問題なく操作できていた。最終的な作品作りでは、元々ゲーム好きな生徒とそうではない生徒では、レクチャーに基づいた立地を選ぶんで家を作成するかどうかに違いが見られ、実習の進め方やゲームの仕掛けに工夫が必要であることがわかった。 国際学会(ICC、AGU)、国内の展示会(SATテクノロジーショーケース)にてポスター発表を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和元年度は、年明けからの新型コロナの影響で3月の研究授業が中止になり、また新型コロナの流行や緊急事態宣言に伴う変則勤務などで研究の進捗に大きな影響を受けた。 元々研究成果公表の充実のため(5月のEGU参加を見越して)延長を希望していたが、変則勤務等により進捗自体への影響も大きく、研究期間の延長を行う事とした。
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Strategy for Future Research Activity |
研究期間を1年間延長したが、新型コロナの流行による休校のため学校教育は大きな影響を受けており、実地での研究授業の再開は見通せない状態である。今後は、ウェブサイトを通じた教育コンテンツの配信、地元つくばの見学施設へのコンテンツ提供を行っていく予定である。
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Causes of Carryover |
新型コロナの影響で研究授業が中止になり、旅費等が不要となった。なお参加を見越していた年度明けの学会(5月のEGU2020等)もオンライン開催となるなど、引き続きの影響を受けているが、ウェブサイトからのコンテンツ発信は可能であるため、データの充実に向け、必要な機材環境を整えていく。
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Research Products
(3 results)