2018 Fiscal Year Research-status Report
エンタープライズ・オントロジーにもとづくビジネスモデルの生成
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18K18565
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
飯島 淳一 東京工業大学, 工学院, 教授 (80151223)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | Function / Construction / Business Model Canvas / DEMO Construction Model / Decision Tree |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、「エンタープライズ・オントロジーにもとづくビジネスモデルの生成」と題し、本研究の目的は、企業オントロジー(Enterprise Ontology)の代表的方法論であるDEMO(Design and Engineering Methodology for Organization)を用いて、既存のビジネスモデルをDEMO構成モデルとして表現し、オブジェクト指向開発における「パターン」の議論にもとづいて、構成モデルからビジネスモデルパターンを抽出し、抽出したビジネスモデルパターンの組み合わせとして、新規ビジネスモデルを構築するという方法論を確立することであった。 そして、2年間の研究期間で、具体的に以下の研究課題に対する解を得ることを目的としていた:Q1:代表的なビジネスモデルにはどのようなものがあるか?Q2:構成モデルにおけるビジネスモデルパターンとは何か?Q3:ビジネスモデルパターンの合成として、新規ビジネスモデルを構築できるか? 新たなビジネスモデルを生成するために提案した方法論は、3つの段階から構成されている:1)既存のビジネスモデルを、ビジネスモデルキャンバス(BMC)を用いて表現し、それをDEMOのConstruction Model(CM)に変換する、2)次に、変換されたCMの分割とマージ操作を行うことにより、新しいCMを生成する、3)最後に新たなCMを再度BMCに変換し、それからビジネスモデルを読み解くことによって、新しいビジネスモデルを生成する。 本研究では提案した方法論を、インドネシアの電気通信産業に適用することにより、いくつかの既存のビジネスモデルから、今までに知られていない有意味なビジネスモデルの生成に成功している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
1: Research has progressed more than it was originally planned.
Reason
当初は、Business Model Canvas(BMC)で表現されたビジネスモデルを、DEMO Construction Model(CM)に変換し、CM上での操作によって新たにCMを生成し、それを再度BMCに変換することによって、新たなビジネスモデルを提案するというところまでを予定していたが、それについてはすでに終了し、次に「価値」に注目した、より意味論的な考察を加えようという段階まで来ている。
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Strategy for Future Research Activity |
進捗状況で述べたように、Business Model Canvas(BMC)で表現されたビジネスモデルを、DEMO Construction Model(CM)に変換し、CM上での操作によって新たにCMを生成し、それを再度BMCに変換することによって、新たなビジネスモデルを提案するという段階までは終了しているので、次に、「価値」に注目した、より意味論的な考察を加える予定である。
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Causes of Carryover |
人件費・謝金への支出を抑えることができたため計画通りに支出できず、翌年度分に請求した。今年度は、人件費・謝金で使用する計画である。
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Research Products
(3 results)