2021 Fiscal Year Annual Research Report
Creation of Computational Theory of Social Change: Renovation of Theories of Social Change by Computational Social Science
Project/Area Number |
18K18588
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Research Institution | Kyoto University of Advanced Science |
Principal Investigator |
佐藤 嘉倫 京都先端科学大学, 人文学部, 教授 (90196288)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中井 豊 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (00348905)
武藤 正義 芝浦工業大学, システム理工学部, 教授 (00553231) [Withdrawn]
浜田 宏 東北大学, 文学研究科, 教授 (40388723)
永吉 希久子 東京大学, 社会科学研究所, 准教授 (50609782)
瀧川 裕貴 東北大学, 文学研究科, 准教授 (60456340)
関口 卓也 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, 研究員 (70780724)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2022-03-31
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Keywords | 社会変動 / 計算科学 / 自省性 |
Outline of Annual Research Achievements |
研究プロジェクトメンバーによって得られた主な知見は次のようになる。 ・社会変動分析の基盤ツールとして、トピックモデルの有用性を明らかにした。・計算社会科学が文化社会学的な問題の解明に有効であることが明らかになった。・微分方程式モデルを用いてCOVID19の影響による外出自粛行動を予測した。仮定から導出した理論モデルが自由エネルギーの意味で状態空間モデルと同等のデータ表現力を持つことが分かった。・人々が、自身が望む社会制度についての意見を表明し、それに基づき、その後の集団意思決定がなされる場面を想定したゲーム理論的モデルを構築し、表明された意見がその人物の集団意思決定の帰結に対する選好のシグナルとなる条件を調べた。結果として、そうしたシグナルが機能する条件は、議題数や集計コストなど集団意思決定の構造的側面に依存することがわかった。これは、ゲームの構造を理解したうえで人々の制度についての言説を調べれば、人々の選好を間接的に知ることができる可能性を示している。この点は、人々の発する意味のパターンを抽出する本研究課題の枠組みに則った実証研究にも示唆を与える。・エージェント・ベースト・モデルは、微分方程式モデルなどと異なり、集団の有限性に起因する確率的な浮動の影響を受け得る。その影響を考慮した進化ゲーム理論の基礎研究を行い、適用できるゲームの範囲を既存のそれから拡張した。モデルに自省性を取り入れるという本研究課題の目的のために、上記の結果をさらに拡張し、外部から見える行為選択と、外部から観測できない行為自体への選好を考慮したゲームの解析を試みた。
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Research Products
(15 results)