2020 Fiscal Year Annual Research Report
Making a welfare workshop an innovation hub- Research on new ways to support people with disabilities -
Project/Area Number |
18K18599
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
桑原 教彰 京都工芸繊維大学, 情報工学・人間科学系, 教授 (60395168)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 知的障がい / 福祉作業所 / 価値共創 / デザイン |
Outline of Annual Research Achievements |
健常者と共に障がい者が地域でのイノベーションに加わり、新しい価値を創造するための新たな学問、「バリアバリューの考えに基づくイノベーション学」の創出に挑戦するため、そのモデル構築に必要なデザイン学、人間工学、社会学など学際的な障がい者の新たな支援のあり方の社会実装に関する知見を得ることが本研究の目的であった。 そこでまず、京都北部、福知山市にある京都工芸繊維大学(以下、本学)の福知山分校と地域を支える大学である福知山公立大学の専門家、学生によりデザイン学、人間工学、建築学、経営学等からなる学際的チームを構成し、このチームと京都府北部の自治体、作業所と連携して作業所を、メンバーと共に思いもよらないデザイン、機能等を共創するイノベーション・ハブとしての機能を実現した。 具体的には、京都府北部の本学の福知山分校には3Dプリンタ、レーザカッターなどが既に整備されており、アイデアを具現化するデザイン・ファブリケーションの拠点を構築し、それら機材によるプロトタイピングやテストを、本学のデザイン学や人間工学等の教員の指導の下、京都北部の出身者枠の学生と共に行う環境を構築した。またプロトタイプの商品化、ブランディングを、福知山公立大の地域経営学の教員の指導の下、公立大の学生が地域の自治体、作業所、企業と共に取り組める体制を構築した。さらに本学の京都北部出身の学生を対象とする地域創生Tech Programにより、地域を担う学生の育成を通して次世代に繋がる持続的な地域社会の実現に向けた体制を構築した。また新たなデザイン、アイデアの探求として、日本の伝統文化である着物、組み紐、香りについての分析、研究を実施した。 現在は知的障がいの方を対象とするだけでなく、視覚など他の障がいを有する方も含めた多様なイノベーションの場を構築することを目指し、京丹後市のあい丹後と連携した取り組みを進めている。
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Research Products
(5 results)