2021 Fiscal Year Research-status Report
Development of Quantitative and Qualitative Methodologies to Orientation for Community-based Health Care that Leads to Improvement of Physicians' Distribution
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18K18605
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| Research Institution | Sapporo Medical University |
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Principal Investigator |
杉村 政樹 札幌医科大学, 医療人育成センター, 准教授 (80790071)
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| Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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| Keywords | 地域医療志向性 / 地域医療 / 医学教育 / 医師偏在 |
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| Outline of Annual Research Achievements |
研究の4年目にあたる令和3年度は、令和元～2年度に積み残しになった調査項目の確定、地域医療に対する現状意識の調査に充てた。具体的には以下の2点に取り組んだ。
（1）調査項目の定義づけと現状意識の解析
これまで実施したアンケート・文献の調査を通じて、地域医療を担う医療者として、必要なスキルについて定義づけたものを基にして、アンケート項目を整理した。また、地域の自治体の医療・保健・介護担当者とのインタビューにて判明した、これまで行ってきた地域医療に関する教育内容と自治体が考える地域医療実践についてのスキルの乖離を補完する授業を、令和2～3年度授業の中で実践した。しかしながら、新型コロナウィルス感染症の流行等により、その授業成果を評価する地域実習が中止となったため、予定していた評価が実施できなかった。なお、令和3年度も継続して実践授業を行ったが、実地実習ができなかったため、オンラインに代替して実施した。
（2）学生等に対する調査
学部学生については、予備調査により、比較的低学年までは「やりがい」「住民とのふれあい」「地域が抱える健康課題」について、積極的に取り組もうとする姿勢がみられるが、学年が上がるにつれて、「専門性」「高度医療」「先進医療」についての意識が高まる傾向があり、「地方の医療」については一定程度の理解はあるものの、低学年に比較して地域医療指向性は低下することが具体的に判明した。（第53回日本医学教育学会シンポジウムにて部分的に発表）一方、卒業生、コメディカルに対する調査については、対面でのインタビューを予定していたが、新型コロナウィルス感染症流行のため、令和3年度末にずれ込んで実施した。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
令和3年度は地域に出向いてのインタビューを主体とした調査を予定していたが、新型コロナウィルス感染症の流行により、引き続きフィールドワークがほとんどできない状況であった。年度後半にはオンラインでのインタビューを一部実施したが、地域に在住する高齢者等に対する、インタビューについては、令和4年度初めに行うことが可能となったため、今年度はこれを行い、最終的な研究成果に繋げる予定である。
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| Strategy for Future Research Activity |
令和4年度は実地実習を行える見込みであるため、
①ニーズ調査を基に改善した事前授業を行った後の地域実習の実施
②各地域の聞き取り調査の追加
③地域医療指向性を高めるファクターの確定
実践授業を受けた学生と従来の授業を受けた学生を比較し、地域医療指向性が高くなる要因について統計学的に明らかにする。
以上をもって有効な指標を確定し、最終的な研究成果として発表する。
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| Causes of Carryover |
令和2～3年度に実施できなかった「実地インタビュー」のための費用及び研究成果発表のための論文に係る費用を繰り越した。
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