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2020 Fiscal Year Research-status Report

帰国・外国人児童生徒散在地域の学校教員のためのJSL情報共有支援システムの構築

Research Project

Project/Area Number 18K18616
Research InstitutionHokkaido University of Education

Principal Investigator

阿部 二郎  北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (50400057)

Project Period (FY) 2018-06-29 – 2022-03-31
Keywords日本語を第二言語とする児童生徒(JSL児童生徒) / 散在地域 / 高等学校 / 遠隔地への非対面指導助言 / Zoom / アンケート調査 / Webによる情報交換
Outline of Annual Research Achievements

今年度も昨年度に引き続き北海道教育委員会と連携し、日本語を第二言語とする児童生徒(JSL児童生徒)が在籍する北海道内の公立学校6校を訪問し、視察を行った。昨年度までは小学校及び中学校の視察を行ってきたが、今年度は高等学校にも訪問し、後期中等教育におけるJSL生徒指導の課題が明らかとなった。
また、今年度は新型コロナウィルスへの警戒下、対面での直接訪問が難しいケースもあった。昨年度までは遠隔視察を行う場合、北海道教育委員会の双方向会議システムを用いたが、今年度はZoomにより直接大学と各地の学校(上記とは別の6校)を接続した。これにより、コロナ禍終息後もZoomを利用した遠隔指導助言を行う可能性について検討することができた。これは北海道のように広域性を持った地域では有効な支援方法となり得る。ただし、この方法にも双方向会議システムを用いた場合とはまた異なるメリットとデメリットがあり、実際には目的や状況等に応じて直接訪問による支援と遠隔支援を使い分ける必要がある。
次に、北海道教育委員会と連携し、道内でJSL児童生徒の在籍する公立学校を対象として、指導実態や取り組みに関する39項目からなる自由記述によるアンケート調査を行い、84校から回答を得た。回答によると、いずれの学校でも何らかの取り組みを行っているが、取り組みに効果のあったとする回答が、効果が見られなかったとするものよりも多く見られた。なお、これらはあくまでも意識調査であり、取り組みの実効性を客観的に測ったものではない。
最後に、インターネット上にJSL児童生徒指導者が情報交換を行うことを目的としたWebサイトを構築した。このサイトは北海道内の学校でJSL児童生徒の指導・支援にあたる者が動的・双方向的に情報交換することを想定しているが、まずは先のアンケート調査で得られた情報の一部を抽出したものを掲載する。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

地域の学校に対しアンケート調査を実施し、回答の集計を行った。
新型コロナウィルスの影響もあり、直接訪問による学校視察が一部できなかった。
Webサイトを構築したが、実際に運用し、フィードバックを得ることが達成できていない。

Strategy for Future Research Activity

Webサイトを実際に運用し、利用者からのフィードバックを得ながら、サイトを改善する。
利用者から提供された情報を整理し、北海道をケーススタディとして、JSL児童生徒散在地域にみられる指導・支援上の課題を分析する。

Causes of Carryover

今年度Webサイト(JSL児童生徒指導者情報交換サイト)構築を行ったが、実際にこれを運用してフィードバックを得ることができていない。次年度は実際の運用からフィードバックを得、これに基づきWebサイトを改善するための費用が見込まれる。

URL: 

Published: 2021-12-27  

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