2022 Fiscal Year Annual Research Report
International collaborative research on the mutual development of Japanese-style education and IB education
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18K18624
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Research Institution | Tokoha University |
Principal Investigator |
窪田 眞二 常葉大学, 教育学部, 教授 (80170033)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 純 筑波大学, 人間系, 准教授 (90733329)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | IBコンピテンシー / 国際比較 / 大学入試改革 / 日本型IB教育の創造 |
Outline of Annual Research Achievements |
本科研は日本型教育とIB教育との相互発展を主眼として、国際協同研究を実施してきた。国際的な教育プログラムであるIB教育を日本の学校現場が単に批判もなく、導入するのではなく、批判的にかつ日本の教育のこれまでの知見や経験を基に、いかに「受容していくのか」という点を念頭に置きながら、研究を推進してきた。文科省のIBコンソーシアム事業とも連携して、国内のIB校16校、計70名の教員の参加を得て実施した大掛かりな研究となった。質的調査と量的調査を混合させて調査を実施した。まずは量的調査としてIBDP生に対する質問紙調査を実施し、3年間の経年変化を把捉した。次に当該質問紙調査の結果を基に、教員に対するインタビュー調査を実施した。また、教員の方から自立発生的に教科毎のグループが形成され、IB教育における教授法についての授業研究が実施された。 具体的な研究成果としては、IB教育と日本の教育の教授法に関する特徴を相対的に明らかにしただけでなく、教員が多種多様な教授法や探究型学習へのアプローチ法をいかに習得、確立していくのか、その過程を明らかにした。また、IB授業の実践における困難や課題を教員自身がメタ認知する機会も提供することとなった。 この様に本科研の実績としては学術的に示唆に富む結果が得られただけでなく、実践的にも時機を得た非常に有意義な研究成果を得ることが出来た。また、本科研で構築された授業研究の教科グループは今後も継続的に実施されることになり、自立的な持続発展性が高い研究となった。
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