2021 Fiscal Year Research-status Report
障がい者の「弾きたい」を叶えつつ、学習だけでなくリハビリもする演奏支援装置
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18K18642
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Research Institution | Mie University |
Principal Investigator |
西ノ平 志子 三重大学, 工学研究科, リサーチフェロー (40782660)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2023-03-31
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Keywords | 支援装置 / 障害者 / 身体機能 / ギター演奏 / 上肢 |
Outline of Annual Research Achievements |
これまでの研究成果を情報処理学会の論文誌へ投稿して採録された.2022年2月15日に発行された情報処理学会 特集号「インタラクションの理解および基盤・応用技術」に掲載された.情報処理学会論文誌, Vol.63, No.2, pp.388-400 (2022-02-15).また、この論文は,2022年2月15日公表分の論文誌ジャーナルVol.63 No.2の中から特選論文として選定された.この論文の成果により,2022年2月28日~3月2日に開催されたシンポジウム「インタラクション2022」では登壇発表に招待され,発表をした. 本研究のテーマの一つであるリハビリ効果について検証するために装置の改良をし,支援装置を使ってギター演奏練習をする際の手の位置制御の精度を測定できるようにした.測定が正しくできているか検証実験を実施し,要求仕様を満たしていることを確認した.これらの成果を「27th International Symposium on Artificial Life and Robotics」(AROB 27th 2022)で発表した. 長期使用実験を実施するために,新たに2台の装置を製作した.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
長期使用実験を実施する予定であったが,コロナウィルス感染拡大防止措置のため,実験先の障害者施設が閉鎖になることが続き,実験開始が遅れている.実験に必要な機材などの準備は整っている.
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Strategy for Future Research Activity |
新しく追加製作した装置を使い,2つの障害者施設で,長期使用実験を実施する予定である.その結果をまとめたものを,情報処理学会,日本音楽療法学会それぞれに論文投稿をする.
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Causes of Carryover |
申請時に予定していた学術大会(AROB2022,日本音楽療法学会学術大会等)が,オンライン開催になり出張費の請求が必要なくなった. 2022年1月から実験施設先として予定していた障害者施設が,コロナウィルス感染拡大防止のため休止となり実施計画の変更となった.そのため,実験にかかる費用が繰り越しとなった. 2022年5月より,施設での実験を開始し,結果を学会発表する予定である.
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