2023 Fiscal Year Annual Research Report
Development and Operation of a Language Domain Model Program, a Transitional Curriculum for Preschool Children
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18K18673
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Research Institution | Nagoya University of Arts and Sciences |
Principal Investigator |
大島 光代 名古屋学芸大学, ヒューマンケア学部, 教授 (00639164)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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Keywords | 音韻意識 / 幼小接続期 / 開発教材 / 視覚ー音韻の対連合学習 / 文字認知 / 音韻意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
最終年度には、発達障害等の困難さをかかえる幼児に対する保育者の意識を知るための質問紙調査と、幼児教育施設である幼稚園・保育園・子ども園に在籍する幼児の集団は、基本的には「インクルーシブ」(障害児も包摂されている)な状態であることから、発達性ディスレクシアなど「読み書き」に困難をかかえる幼児がいることを前提とした「たんけん・ぼうけん・ひらがな」カードの開発とその教材をつかった保育活動の方法等を研究し、実際に活用している園からはその成果を聞き取り、改訂版の検討を行った。また、発達性ディスレクシア(発達性読み書き障害)であることが予測される幼児に対して開発した「ひらがなパズル」の木製版を5セット作成した。今まで1セットしかないため、実際に幼児教育施設に持ち込み実践することが難しかった。同じものを製作したいと考え、様々な製作所に持ち込んで依頼してみたが、費用がかかりすぎるため実現しなかった。今回年度末に、価格を抑えた形で製作することができた。 本研究は、コロナ禍の中、その影響が大きく、保育者の意識の概要を掴むという研究調査を十分に達成することが難しかった。今回の調査は、本来ならばこの調査を予備調査と位置づけ、本格的に次年度実施するのが妥当である。今後研究を継続し、満足のいく形で成果として発信したいと考える。また、発達性ディスレクシア幼児の就学前における文字認知プログラムについては、3名の対象児への個別指導から基本的な内容を構成することができた。指導においては、基本的には誰が行ってもほぼ同様の成果をあげることができるように、教材を開発し、その教材を適宜活用することが望ましい。 本研究では、その開発教材を充実させるために改良を加えながら施行してきた。今後も継続的に教材を開発し、「読み書き」に困難をかかえるLD児等の支援につなげたい。
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