2023 Fiscal Year Annual Research Report
The Development of Comprehensive Social Trust Research -The Challenge of Creating Dependability Psychology
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18K18704
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Research Institution | Kansai University |
Principal Investigator |
林 直保子 関西大学, 社会学部, 教授 (00302654)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
与謝野 有紀 関西大学, 社会学部, 教授 (00230673)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2024-03-31
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Keywords | 信頼 / 信頼性 / 潜在連合テスト / ブランド / ブランディング / 地域文化意識 |
Outline of Annual Research Achievements |
2023年度は、2022年度に開発した音声版IAT(Implicit Association Test,以下IAT)を用いて、社会的信頼をめぐる態度測定IAT(信頼IAT)を新規に開発し、その信頼性・妥当性を検討するための実験を2回実施した。社会的信頼IAT第1実験(23年6月)では、138名の実験参加者が実験に参加し、その結果、紙筆版・信頼IATと音声版・信頼IATの二者について測定を行った結果、前者において、場面想定法で測定された委任・分配額に対する予測力が高いことが示された。特に、社会的信頼性に対応する分配額の予測に関して、紙筆版・信頼IATは顕在的測度には見られない強い予測力を示した。音声版・信頼IATは、紙筆版・信頼IAT同様、全体としては「人間-信頼」の方が、連合がより強いことを示すことに成功していた。しかしながら、音声版IATに関しては、刺激語の読み上げスピードの変動と参加者の課題への集中の程度の関連について、さらなる調整の必要性が明らかになったため、音声版信頼IATの改良を目的とした社会的信頼IATの第2実験(23年10月)を行った。第2実験の結果、音声版IATの刺激語の読み上げスピード変動パターンについて、一定の改善効果が見られた。 本研究課題全体を通じて、信頼測定の新手法の開発と同時に行ってきた信頼性評価とその維持に関する理論的な検討の結果、本研究のテーマであるディペンダビリティは、他者への信頼感と信頼性の両者を包括的に検討するための概念であるが、そこにおける課題がマーケティング分野におけるブランディングあるいはブランドの維持と同等のものと見なせることが明らかになった。
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