2018 Fiscal Year Research-status Report
渋滞のない近未来型道路交通システム設計のための理論基盤構築
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18K18916
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| Research Institution | Tohoku University |
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Principal Investigator |
赤松 隆 東北大学, 情報科学研究科, 教授 (90262964)
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| Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
和田 健太郎 東京大学, 生産技術研究所, 助教 (20706957)
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| Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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| Keywords | 渋滞 / 自動運転 / モビリティ・サービス / 通行権取引市場 / メカニズム・デザイン |
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| Outline of Annual Research Achievements |
本研究は，Uberに代表されるモビリティ・サービス事業と自動運転車が融合した Shared Autonomous Vehicles (SAVs) の普及を想定した上で，渋滞を発生させない道路交通システムを設計するための基本的な枠組と理論を提供することを目的としている．
本年度は，SAV普及下でのシステム設計の枠組として，従来の道路システムに加え，1)ネットワーク通行権取引(TNP)市場，2)モビリティ・サービス(MS)市場，からなる新たな制度の創設を提案し，その基本特性を解明した．まず，SAV事業者とSAV利用者の交通選択行動，及び上記２種の市場と道路ネットワークにおける両者の相互作用を整合的に記述したシステム・モデルを定式化した．そして，そのモデルによって予測される動的均衡状態が以下の特性を持つことを理論的に明らかにした：(1) MS市場の dynamic pricing のみでは，無策（MSおよびTNP市場が存在しない）状態との比較では厚生が改善するものの，混雑の外部性が残るため，first-best 状態を達成できない．(2) MS市場とTNP市場を組み合わせれば，その均衡状態は社会的余剰最大化状態と一致する．
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
各種条件下での解析に想定以上の時間を要したため，成果の学会発表はできたものの，予定していた論文の一部については，年度中に完成できなかった．
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| Strategy for Future Research Activity |
2018年度研究計画の分析自体は比較的順調に進んでいるため，論文のとりまとめを急ぎ，2019年度の研究計画を予定通り進める予定である．
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| Causes of Carryover |
各種条件下での解析に想定以上の時間を要したため，成果の学会発表はできたものの，予定していた論文の一部については，年度中に完成できなかった．
2018年度研究計画の分析自体は比較的順調に進んでいるため，論文のとりまとめを急ぎ，2019年度の研究計画を予定通り進める予定である．
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