2018 Fiscal Year Research-status Report
Study on a new ajuvant that induce memory T cells efficiently
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18K19268
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
服部 雅一 京都大学, 医学研究科, 特定教授 (40211479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
福島 祐二 京都大学, 医学研究科, 特定助教 (90583146)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 免疫老化 / 老化関連T細胞 / CD153リバースシグナル |
Outline of Annual Research Achievements |
1.マウスCD153細胞外ドメイン発現プラスミドの構築 予備実験の際に用いたマウスCD153発現プラスミドはマウスCD153分子全体を発現させるものであったせいか、発現量が低い傾向にあった。またタグを付加していないためin vivoにおいて産生されるCD153のトレースが困難であったことから、タグを付加したマウスCD153細胞外ドメインを発現するプラスミドを構築し直した。構築に当たりin vivoでの発現効率を上げるため、ニワトリアクチン発現プロモーターを持つCAGプラスミドを採用した。構築したプラスミドを293T細胞に導入したところ非常に高い発現が確認できた。このプラスミドはCD153細胞外ドメイン分子を精製するためのHisタグを有している。 2.CD153リバースシグナルの実態解明 メモリーT細胞の分化・生存においてCD153リバースシグナルの関与が示唆されていたが、シグナルの実態については不明であった。そこでこのシグナルを解析するため、2種類のマウスT細胞株(EL-4、3A9)にCD153を強制発現し、その影響を解析した。その結果、CD153強制発現によりT細胞抗原レセプター(TCR)からのシグナルが非常に強く抑制されること、CD153抗体およびCD30遺伝子破壊細胞株を用いた実験からこの抑制がCD30との相互作用に依存していることが明らかになった。CD153はタイプII分子であり細胞内ドメインをほとんど有さないこと、さらにその細胞内ドメインを欠損させたΔC-CD153の強制発現でも同様の阻害効果が認められたことから、細胞外においてCD153と会合する何らかの分子がTCRシグナルの抑制に関与していると推測される。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
投与に用いるプラスミドにいくつか問題が見つかったため、新たに発現プラスミドを構築していたためマウスCD153発現プラスミド投与実験において大幅な遅れが生じた。しかし問題のあったプラスミドの再構築が完了していることから、今年度中には実験計画をほぼ遂行できる予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
再構築が終了した新規マウスCD153発現プラスミドを用いて投与実験を開始する予定である。一方、当初の実験計画には予定されていなかったメモリーT細胞の生体内分化・生存に関与すると考えられるCD153リバースシグナルの実態解明についてはかなり解析が進んでおり、現在その解析のキーを握るCD153会合分子の同定を行っている。CD153リバースシグナル評価系の確立もできたので、これを用いてCD153リバースシグナル阻害活性を持つ新規定分子化合物のスクリーニングを行う予定である。
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