2019 Fiscal Year Annual Research Report
Toward pathogenesis of noncoding repeat expansion disease focusing on RNA toxicity
Project/Area Number |
18K19506
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
石浦 浩之 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (40632849)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | リピート伸長変異 |
Outline of Annual Research Achievements |
良性成人型家族性ミオクローヌスてんかん(benign adult familial myoclonic epilepsy, BAFME)は、手指の振戦様ミオクローヌスと希発性てんかんを主徴とする常染色体優性遺伝疾患である。これまでの我々の研究から、8番染色体に連鎖する家系(BAFME1)の原因は、SAMD12のイントロン4に存在するTTTTAリピートの伸長並びに、TTTCAリピート配列の挿入であることが判明した。また、TNRC6A、RAPGEF2のイントロンに存在するTTTTAリピート伸長並びにTTTCAリピート伸長配列の挿入により、類似の疾患を引き起こすことが明らかとなり、それぞれBAFME6、BAFME7と名付けた。健常者の検討では、稀にTTTTAリピート伸長を有することから、TTTTAリピート伸長よりTTTCAリピート伸長配列の病原性が疑われている。 本研究では、TTTCAリピート配列とTTTTAリピート配列の細胞内における挙動、毒性の違いにfocusして検討を行うことを目的としている。本年は、昨年度樹立した、TTTTAリピートとTTTCAリピート配列をクローニングしたベクターを用いて発現解析を行った。また、患者DNAよりPCRを行い、TTTTAならびにTTTCAリピート伸長配列を発現させるベクターも作成した。この時、下流に、発現の確認のためのGFP配列を挿入させた。細胞内では、定量PCRならびに抗GFP抗体を用いたウェスタンブロットで発現量について検討を行った。
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