2019 Fiscal Year Annual Research Report
Development of synthetic Amyloid beta receptor for Alzheimer's disease therapy
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18K19525
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
星野 温 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50737210)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
伊東 恭子 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (80243301)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 合成アミロイドβ受容体 / アルツハイマー病 |
Outline of Annual Research Achievements |
前年度から継続して種々の細胞に独自に設計した合成アミロイドβ受容体を発現させ、アルツハイマー病モデルマウス(APPノックインマウス)で抑制効果の確認を行った。アストロサイトへの遺伝子導入はGFAPプロモーター/AAV9に切り替え、10週齢のモデルマウスに定位固定装置にて両側の海馬へインジェクションを行ったところ、広範な領域で遺伝子導入ができた。モデルマウスでは9ケ月齢で免疫染色上でアミロイド斑の減少とELISAでAb40/42の減少は確認できたが、学習機能に差が認められなかった。そのため評価する時期を12ケ月または15か月例に変更して研究を継続している。ミクログリア、骨髄幹細胞・リンパ球への遺伝子導入はAAVではうまく行かなかったので、臓器特異的過剰発現マウスを作製して効果を評価することにした。Cre誘導性トランスジェニックマウスはES細胞のROSA領域にloxP-stop-loxP配列と合成アミロイドβ受容遺伝子をノックインしキメラマウスを作製した。現在このマウスをLysM-CreまたはTet-on CAG-Creマウスと掛け合わせてモデルマウスを作製している。 血管内皮選択的過剰発現マウスはCDH5プロモーターコントロールで作製しAPPノックインマウスとの交配を進めている。このマウスでは肺血管内皮細胞においてmRNA、タンパクで遺伝子発現が確認できたため、現在は評価を行う9か月例になるのを待っている段階である。
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