2018 Fiscal Year Research-status Report
Dissection of immune cell differentiation by a single cel epigenome analysis
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18K19569
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
伊川 友活 東京理科大学, 研究推進機構生命医科学研究所, 准教授 (60450392)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | B細胞分化 / 造血幹細胞 / 転写因子 / エピジェネティクス / 運命決定 |
Outline of Annual Research Achievements |
B細胞を含むすべての血液・免疫細胞は造血幹細胞から作られる。その過程で多能性の造血幹細胞は徐々に分化能が限定されていき、最終的にB細胞にしかなれない前駆細胞に運命決定される。この運命決定は様々な転写因子やエピジェネティック因子によって制御されているが、詳細は明らかでない。特に、単一細胞レベルの転写制御機構は不明である。申請者らは最近、B細胞への運命決定における分子機構を調べることの出来る新しい分化誘導系を開発した(Ikawa et al. Stem Cell Reports,2015)。この方法を用いて経時的に1細胞RNA-seq 解析を行い、B細胞系列への運命決定における転写ネットワークを明らかにした(Ikawa et al. Genes Dev, 2018)。そこで本研究ではこの培養系を用いて、まだ完全に確立されていない1細胞レベルでのTransposomeによる網羅的オープンクロマチン領域解析(ATAC-seq)に挑戦し、多能前駆細胞からB細胞への運命決定におけるダイナミックなエピゲノム制御を1細胞レベルで明らかにすることを目的とする。 本年度は研究計画に従い、正常マウス骨髄細胞からiLS細胞を作成した。次にiLS細胞からB細胞への分化誘導を行い、フローサイトメーターなどを用いて分化誘導効率の検証を行った。さらにこの分化誘導系を用いて経時的にサンプルを採集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画通り、正常マウス骨髄細胞からiLS細胞を作成し、B細胞への分化誘導を行った。また、iLS細胞や分化誘導効率の検証も行い、予定通り経時サンプルを採集した。
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Strategy for Future Research Activity |
研究はほぼ研究計画通りに進んでいる。今後は採取したサンプルを用いて解析を進めていきたい。
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Causes of Carryover |
iLS細胞の作成が予想外に難航し、確認に時間を要したため、当初の予定よりも細胞の調製が遅くなった。iLS細胞の作成、およびB細胞への分化誘導は確認できたため、次年度に予定通り解析を行う予定である。
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Research Products
(11 results)
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[Journal Article] Suppression effect on IFN-g of adipose tissue-derived mesenchymal stem cells isolated from b2- microglobin-deficient mice2018
Author(s)
Masuda J, Takayama E, Ichinose T, Strober W, Mizuno Kamiya M, Ikawa T, Kitani A, Kawaki H, Fuss I, Kawamoto H, Seno A, Vaidyanath A, Umemura N, Mizutani A, Kasai T, Honjo Y, Satoh A, Murakami H, Katsura Y, Kondoh N and Seno M
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Journal Title
Experimental and Therapeutic Med
Volume: 16
Pages: 4277-4282
Peer Reviewed / Int'l Joint Research
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