2018 Fiscal Year Research-status Report
Fabrication of donut-shaped drug release sheet that develops in the vitreous body
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18K19596
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿部 俊明 東北大学, 医学系研究科, 教授 (90191858)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梶 弘和 東北大学, 工学研究科, 准教授 (70431525)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 硝子体内展開 / 薬剤徐放シート / ドーナツ型 |
Outline of Annual Research Achievements |
目的を達成するためにまず三層構造の展開可能なシートの作製を行った。何回か試みたが、当初の方法と少し異なるが以下の方法が現時点では最も効率よく展開できると考えられる。 PEGDM、TEGDM溶液、試薬代わりとしてFluoresceinを混合した溶液を用い、サイズは内径9mmで外形が13mmとする。 1:スライドガラス上に目的のデバイスサイズに合わせてカットしたスペーサーをスペーサーとスライドガラスの間に空気がなるべく入らないように注意して載せる。2:PEGDM、TEGDM、蛍光試薬を混合した溶液をスペーサー内に滴下し、スライドガラスを用いてスペーサーを挟み込み、内に空気が入らないように注意しながらクリップでスライドガラス両端を押さえこむ(溶液がスペーサーを十分に満たしているか確認)。3:UVで架橋するが強度80%、60秒間が現時点では最適。4:シートにクラックが入らないように注意しながら、スライドガラスを剥がす。5:ガード層、及び、放出制御層の溶液をスライドガラス上に滴下し、チップで薄く広げる。6:スピンコーター(1000rpm、加速時間10秒、最大速度回転時間15秒)でシート状にする。7:上記シートで薬剤層を挟み込み、クリップでスライドガラスを押さえる。8:UV架橋(放出層側、ガード層側共に強度80%、60秒間)。9:ガード層側のスライドガラスを剥がした後、デバイスをスライドガラスから剥がす。この方法で作製したシートは仮の射出器である眼内レンズ挿入装置で射出できた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
上記で作成したシートは一時的に使用した眼内レンズ挿入用のデバイスで排出することが確認できた。現在蛍光色素の溶出を確認中である。1年目としては十分に目的が達成できたと考えられる。
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Strategy for Future Research Activity |
上記で作成したシートから蛍光色素の溶出確認後に実薬の溶出も検討する。これと並行して上記で作成したシートを基盤に、tensionの違う2つのシートが薬剤徐放層を挟み込んで連続する3層になるように作製する。これは当初予定していた第一段階のシートの展開にあたるところになる。その後90%以上が水分の硝子体内に、注射針あるいは代用物で注入し、眼内最周辺部直径に合わせた円形シートの展開を行う。これはin vitroでの展開でまず確認するが、ウサギ以上の動物モデルの硝子体内で実際の展開を確認する。
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Research Products
(25 results)