2019 Fiscal Year Annual Research Report
Influence of circadian rhythm on the susceptibility of the inner ear
Project/Area Number |
18K19602
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
山岨 達也 東京大学, 医学部附属病院, 教授 (60251302)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉川 弥生 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (00452350)
近藤 健二 東京大学, 医学部附属病院, 准教授 (40334370)
松本 有 東京大学, 医学部附属病院, 講師 (80548553)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 蝸牛 / 時間 / 易障害性 / 内耳 / 音響障害 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究では、概日リズムタンパク質の発現量がもっとも多いとされているサーカディアン時刻(CT)での解析を行った(Clock, CT0: Bmal1, CT0: Per1, CT12: Per2, CT12)。CBAマウスの右心室よりPBSで前灌流、4%パラホルムアルデヒドで心灌流固定後、脳と側頭骨を摘出、側頭骨は10%EDTAにて脱灰を行った。脳組織はfree floating切片、凍結切片、パラフィン切片を作成、脱灰後の側頭骨から内耳を摘出し、surface preparation、凍結切片、パラフィン切片を作成し、全ての切片において蛍光免疫染色と酵素抗体法(増感法:ABC法)を行った。結果は蛍光法、増感法ともにfloating切片の視交叉上核でのPER1とPER2のみ陽性細胞を確認できたが、蝸牛内での発現は自家蛍光が強く評価困難であった。現在、PER1-Venus, PER2-DsRedマウスを導入して解析を行っており、ラセン神経節細胞におけるPER1陽性細胞を確認している。 先行研究でCBAマウスでは日中での騒音暴露群は夜間における暴露群と比較し聴性脳幹反応(ABR)の閾値が低いとの報告がある。我々はトランスジェニックマウスと同系統であるC57BL/6Jを用いて先行研究と同等の強大音条件にて(free filed broadband noise at 6-12 kHz, 105dB, 1h)、CT3-5(Day)もしくはCT14-16(Night)にて強大音暴露を行った。結果は、暴露後24時間後、2週間いずれの群においても日中の強大音暴露群は夜間暴露群に比べてABR閾値が上昇しており先行研究と矛盾する結果であった。マウス種間での抵抗性の可能性も否定できず現在CBAマウスを用いて同様の条件での強大音暴露後の聴覚機能測定を行っている。
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Research Products
(1 results)