2020 Fiscal Year Annual Research Report
Development of charge based DDS for OA based on the negative charge of aggrecan
Project/Area Number |
18K19620
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
久保 俊一 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任教授 (20178031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
新井 祐志 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (50347449)
中川 周士 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (30643382)
井上 裕章 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60457968)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 整形外科学 / 骨軟骨代謝学 / 変形性関節症 / ヒアルロン酸 |
Outline of Annual Research Achievements |
近年、変形性関節症に対する治療ターゲットは同定されてきているが、関節内には血管やリンパ管が存在し、関節内に投与した薬剤は速やかに代謝され、効果が持続しないことが課題となっている。一方、関節軟骨の主な構成体であるアグリカンは負に帯電しており、薬剤に正電荷を付与することで薬剤が静電気的に関節軟骨に吸着し、効果が持続することが期待できる。 平成2年度はカチオン化したヒアルロン酸の効果をin vivoで検討した. まず,8週齢雄性のWistar ratにモノヨード酢酸を関節内注射し,変形性関節症(OA:Osteoarthritis)モデルを作製した. 前年度の引き続き、モノヨード酢酸を関節内に投与する際の濃度の違いおよび投与後の経過時間が、OAの程度に影響することを確認した。 続いてOAモデルラットに対してカチオン化したヒアルロン酸を週2回・4週間関節内投与し,効果を検討した.モノヨード酢酸0.2mgを与して作製したOAモデルラットにおいて,PBS関節内投与群と比較してカチオン化したヒアルロン酸を投与した群ではOAの程度の指標となるmodified Mankin scoreが改善する傾向を認めた.従来型のヒアルロン酸を投与した群ではOAの改善傾向は認めなかった。従来型のヒアルロン酸に正電荷を付与することで、ヒアルロン酸が関節内に留まり、長時間にわたって効果が持続することがOAの改善つながる可能性があると考えた.
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Research Products
(3 results)