2020 Fiscal Year Annual Research Report
Construction and validation of an algorithm for disease pathogenesis by exhaustive computational analysis
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18K19621
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Research Institution | Kyoto Prefectural University of Medicine |
Principal Investigator |
木下 茂 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (30116024)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上田 真由美 京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 特任准教授 (60398386)
岡田 随象 大阪大学, 医学系研究科, 教授 (70727411)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 遺伝子間相互作用 / IKZF1 / TLR3 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、研究期間を延長させていただき、主に、マウスモデルとヒトサンプルを用いた遺伝子間相互作用について解析した。マウスモデルを用いた解析としては、“TLR3とIKZF1の遺伝子間相互作用”に着目した。方法としては、IKZF1トランスジェニックマウスの表皮の遺伝子発現解析を行い、TLR3KOIKZF1トランスジェニックマウスの表皮の遺伝子発現を比較解析した。その結果、TLR3KOIKZF1トランスジェニックマウスの表皮において、IKZF1過剰発現により誘導される遺伝子のうち、Agh7が有意に発現上昇し、TLR3により誘導されるIfi202bやGPR37が、有意に減少していた。このことは、SJS/TEN疾患関連遺伝子であるIKZF1遺伝子とTLR3の間に機能的な相互作用があることを示している。また、ヒトサンプルを持ちた解析においては、ヒト眼表面上皮において疾患関連遺伝子TLR3により著明に誘導されるCXCL10が、SJS/TEN患者の涙液で有意に減少しており、その減少は、眼後遺症が重症であるほど、より減少していることも明らかとなった。これは、疾患関連遺伝子TLR3がSJS/TEN患者の病態に強く関与していることを示している。このように、我々は、全ゲノム関連解析で見つかった複数の疾患関連遺伝子とその遺伝子間相互作用が、眼後遺症を伴うSJS/TEN患者の病態にも大きく関与していることを、示すことができた。
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Research Products
(9 results)