2018 Fiscal Year Research-status Report
医学生に対する献体を使用した内視鏡外科教育プログラム開発とその検証
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18K19660
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
七戸 俊明 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (70374353)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 聡 北海道大学, 医学研究院, 教授 (50322813)
渡辺 雅彦 北海道大学, 医学研究院, 教授 (70210945)
大滝 純司 北海道大学, 医学研究院, 教授 (20176910)
倉島 庸 北海道大学, 医学研究院, 准教授 (40374350)
村上 壮一 北海道大学, 医学研究院, 助教 (80706573)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2020-03-31
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Keywords | 解剖学実習 / 献体 / 参加型臨床実習 / 内視鏡手術 / 外科教育 |
Outline of Annual Research Achievements |
本研究は、医学生に対する解剖学実習並びに参加型臨床実習プログラムの一環としての、献体の使用を含む総合的な内視鏡外科教育プログラムを開発し、卒前・ 卒後を有機的に連携させた先進的な医学教育システムの構築を目的としたものである。献体を使用した学生教育の実施については、採択時には既に2018年度の解剖学実習が終了していたこと、医師の手術手技研修に用いることのできるご献体の数が不足しており、臨床研修の学生に対する手術手技研修に用いることのできる献体を確保することが出来なかったことから、2018年度に学生に対する手術手技研修は実施せずに2019年度にまとめて実施することとなった。2019年度の研究実績は以下の通りである。 1.2019年度の解剖学実習のプログラムに関する解剖学教室との打ち合わせ。2.参加型臨床実習プログラムの見直し。3.本プログラムの有用性に関するアンケート内容の作成。4.学生実習における献体使用による模擬手術実施に関する学内倫理申請。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
解剖学実習と参加型臨床実習のプログラムに内視鏡外科手術の講義と献体を使用したデモンストレーションを組み入れ、解剖学と内視鏡を使用した臨床医学の統合的な理解を目指す。 2018年度の採択時には既に解剖学実習は終了していたため、研究のほとんどは本年度に実施する。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度(最終年度)は、下記の研究を予定している。 研究計画1.解剖学と内視鏡外科学の統合講義 解剖学実習のプログラムに内視鏡外科手術の講義とデモンストレーションを組み入れ、解剖学と内視鏡を使用した臨床医学の統合的な理解を目指す。解剖学実習の折り返し時点で、内視鏡手術に関する講義と模擬手術の実演を外科医が行う。実施術式は腹腔鏡下胆嚢摘出術と肥満手術(腹腔鏡下胃スリーブ状切除術)、胸腔鏡下食道切除術を予定している。研究計画2.献体使用を核とした診療参加型臨床実習 スチューデント ドクターによる医行為の実施が困難な領域である手術手技の実施に対して、献体を使用したカリキュラムを構築することで、安全な手術手技を理解し実施できるための基礎的能力の習得を目指す。実施予定の手術手技は腹腔鏡下胆嚢摘出術、腹腔鏡下胃スリーブ状切除術、腹腔鏡下噴門形成術を予定している。模擬手術は内視鏡外科技術認定医が監督し、外科専門医が手術助手に加わる。実施後のデブリーフィングでは、医学生と医師のディスカッションに加え、模擬手術の構成要素をスコア化した評価用紙を用いて客観的なフィードバックを行う。 総括:年度末までに上記の研究とアンケート結果を統合し、献体の使用を含む総合的な内視鏡外科教育プログラムの有用性と将来性を評価する。
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Causes of Carryover |
採用時には、2018年度の解剖学実習は既に終了しており、必要な物品を2019年度に購入することとしたため、次年度使用額が生じた。
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