2019 Fiscal Year Research-status Report
Development of Living Environment by Community Participatory Monitoring
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18K19695
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Research Institution | University of Kochi |
Principal Investigator |
神原 咲子 高知県立大学, 看護学部, 教授 (90438268)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
宮川 祥子 慶應義塾大学, 看護医療学部(藤沢), 准教授 (00338203)
宮崎 浩之 東京大学, 空間情報科学研究センター, 特任助教 (80764414)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 生活環境 |
Outline of Annual Research Achievements |
ネパールカトマンズにおいては、看護職を対象にスマートフォン・タブレットからのメッセージデータ及び写真として収集するアセスメント法のワークショップを行い、モニタリングをおこなうものの必要な情報リテラシーとインストラクショナルデザインの視点から必要な研修を検討した。地域に存在するケアについて生活環境要因(水、空気、感染症、衛生施設等)を住民参加型調査方法によって時空間情報と収集し、データ別に 情報通信技術を効果的に活用することで客観的で信頼性の高い指標をリアルタイムに近い段階で取得はできるものの、適切な情報へのアクセスと迅速な対応が必要であり、影響を受ける地域の詳細な知識を持っている地元の住民によって行われることが望ましいことや、健康リスクの低減に関するタイムリーな意思決定を確実にするためのコミュケーション方法や可視化の方法をより詳細に詰める必要が考えられた。このプロセスにより、質の高いヘルスケアの提供が改善され、ヘルスの改善を通じてコミュニティに持続可能性がもたらされることが、聞き取りから確認された。世界防災フォーラムにおいてシンポジウムを行い、有識者から知見を得た。その際に、災害そのものやリスクだけでなく、脆弱性や健康の情報を可視化することが重要でありながら、ほとんど手付かずであることや、情報を収集するだけでなく、その場での危機管理や対応も併せて能力を挙げておく必要が示唆された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
研究計画に挙げている簡易環境測定キットについて、ニーズや方法論は議論できているが、実開発について着手できていない。
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Strategy for Future Research Activity |
災害時に必要な簡易迅定性キットやスマホ顕微鏡を用いて被検者の 傍らで既存の検査を駆使し低価格で適時調達出来るよう既製品で開発し、公衆衛生の観点からモニタリングの信頼性を上げる予定であるが、感染症予防のために 環境汚染に関する課題が多発しやすい夏の水災害を想定し、よりニーズの高いコンパクトなモデルを目指す。
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Causes of Carryover |
研究計画に挙げている簡易環境測定キットについて、実開発について着手できなかったため、未使用額が生じた。当該未使用額を使用し、今年度にキットの実開発に着手する予定である。
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