2018 Fiscal Year Research-status Report
Construction and its application of advanced unnatural death database including geospatial information
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18K19706
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Research Institution | Nippon Medical School |
Principal Investigator |
崔 范来 日本医科大学, 医学部, 助教 (60424751)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
金涌 佳雅 日本医科大学, 医学部, 准教授 (80465343)
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Project Period (FY) |
2018-06-29 – 2021-03-31
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Keywords | 地理空間情報 / 異状死 / 空間疫学 |
Outline of Annual Research Achievements |
死体検案や法医解剖の実務現場で、当該事例の地理空間情報の取得が可能な、入力システムを開発を開始し、マークシートや携帯情報端末機で入力可能となり得る調査票の企画・設計を行った。 様々な異状死の類型に応じて、膨大なデータに内包されていた傾向や関連性などの数々の情報を容易に把握し、その特徴を最も可視化できる技法の探索的検証を開始した。その検証には、Rを用いた。従来的な異状死データベースに、地理空間情報を結合させた「異状死GIS」の構築、管理、共有に関わる基盤技術開発を開始した。システムのプラットフォームとしてArcGIS®(Esri社)を導入した。 東京都監察医務院の死体検案調書等の書類から、平成27年の全異状死13,425例の「死亡や急変、受傷の場所や時間に関する情報」を抽出し、これらの情報のデータベース作業を開始した。独立行政法人 統計センターのオーダーメード集計の委託を実施し、平成27年国勢調査結果に基づき、東京都特別区内の世帯人員、町丁・字、男女別人口(一般世帯)の統計表を取得した。、これらより取得した地理空間情報から、上記の可視化技法に基づき、死亡地図を作成する技術基盤の確立を開始した。性別、年齢、死因ごとの異状死が、特定の地域、沿線あるいは道路沿い等での分布していないかなどを可視化し、記述疫学的に特徴を把握できる可能性を確認した。町丁字の小地域レベルや警察署管轄の地域レベルを基準とした自殺や突然死などの死亡率データを算出し、空間疫学的解析を実施し、異状死の地域格差や集積性について解析するための各種データの取得にも努めた。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
東京都監察医務院の死体検案調書等の書類から、平成27年の全異状死13,425例の「死亡や急変、受傷の場所や時間に関する情報」を抽出し、これらの情報のデータベース化する作業については、これを担当する人材を平成30年度に雇用する予定であった。ただ適切な人材が見つからず、当該年度は研究者でこれらの作業を実施していたため、データベース化がやや遅れたことになり、現在も継続中である。
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Strategy for Future Research Activity |
異状死の「死亡や急変、受傷の場所や時間に関する情報」のデータベース化は、平成31年度中に完了することを目標に、適切な人材を探索し、2019年5月から作業を一気に進捗させることが可能となる見込みとなった。その他の研究計画は、概ね順調であり、規定の方針・計画どおり推進する予定である。
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Causes of Carryover |
平成30年度に研究補助を行う人材を雇用する計画であったが、適切な人材が見つからず、これに関わる支出が当該年度になかったため。
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Research Products
(2 results)